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会議番号:3079 開催期間 2011年02月21日- 02月28日
皆さん、多数のご意見ありがとうございました。初日が終了して、さまざまな御意見を皆さんからいただけたことに、感謝いたします。 まず結果から見ると、ワクチンを積極的に接種している方が多いようですね。経済的な負担や時間的拘束、情報提供の少なさなど、さまざまな問題点を抱えながらお子さんのために頑張っているようです。また、一方で、病気にかかってしっかり免疫つけることや、情報提供の不安から積極的にワクチン接種できないとのコメントもいただきました。とても、考えさせられますね。 積極的に接種している方の御意見では、yotsuba588さんやキツネさんのように、「お子さんの感染予防のためとともに、他のお子さんへの感染拡大を防ぐため」とのご意見がありました。 ワクチン接種には、集団接種で感染を予防する集団予防という考え方があります。ワクチンによっては、接種を受けたにも関わらず感染を予防する十分な免疫を獲得していない場合があります。つまり免疫効果が低いということです。そのため、一定集団の全員がワクチン接種をすることで、多少、ワクチンの効果が低いものであっても、集団で感染予防するという考え方です。 積極的に接種していないだいわさんの御意見に対して、コメントさせてください。年末年始、そして現在も流行している流行性耳下腺炎(おたふく風邪)についてみていきましょう。おたふく風邪は、耳の下が大きくはれて80%に発熱を伴う病気ですね。特効薬はありません。発症しても多くのお子さんは、1週間程度で自然治癒するため、軽く済む病気とお考えだと思います。 でも、実は、10/100人は無菌性髄膜炎になることや、20/100人は不妊の原因の一つである睾丸炎、1/15000人は難聴になってしまいます。一方で、おたふく風邪ワクチン接種の副反応として、3/100人は耳下腺の腫れがおこり、1/7000人は無菌性髄膜炎、1/数十万人の難聴が報告されています。 ワクチン接種について、小児科医と皆さんが考えなければならないのは、どちらが有用か?どちらがよりリーズナブルなのか?です。接種した場合の重篤な副作用と、病気にかかってしてしまった場合の症状の悪化やリスクを両天秤にかけて考えてみてくださいね。 お子さんのワクチン接種について考えさせられるのは、母子手帳を手にした妊娠時期やワクチン接種の問診表を送られたときだと思います。定期接種するワクチン(BCG、ポリオ、DPTなど)は、接種費用は無料ですが、任意接種ワクチンは、接種場所や接種料金、接種スケジュールなどの情報提供は、各地方自治体や医療機関によりさまざまです。 確かに、突然、ワクチン接種の問診表が送られてきたり、周囲から接種を勧められても戸惑いがあると思います。ワクチンの効果や副反応の説明も、納得のいくまで受けたいですよね。 今、皆さんからいただいた意見を拝見させていただいても、いろいろなご心配があるように思えます。専門的なワクチンの効果や、接種時期は、皆さんのかかりつけの小児科医にお聞きいただければと思いますが、実際の予防接種を受ける上で疑問に思うことや改善して欲しいことはありますか? 皆さんから積極的なご意見をいただければと思います。宜しくお願いいたします。
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