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会議番号:3079 開催期間 2011年02月21日- 02月28日
はじめまして、小児科医の田村です。 皆さん、そして皆さんのお子さんは、年間何回ぐらい感染症によって体調を崩しますか? 目に見えない病原体は、どこで、誰が感染するか予想もつかず怖いですよね? 残念ながら、進歩した現在の医学であってもすべての病原体に効果のある万能薬はなく、一度感染したら治療法もなく重症化してしまう怖いウイルスも沢山います。 現在、私たちの生活環境には、数百から数千もの人体に有害な細菌、ウイルス、真菌がいます。もしかしたら、確認できない病原体も、まだまだたくさんいるかもしれません。 子どもは大人に比べ、容易に病原体に感染します。熱をだしたり、肺炎や中耳炎をおこしたり、病気によっては登園や登校が禁止されてしまうこともあります。保育園からの急な呼び出し、学校からの早退や登校許可が下りるまでの自宅看病で、ご自身の予定が変更されたこと、少なからずありませんか? 私達は、病原体に対しさまざまな予防策を手に入れました。そのひとつが今回の円卓会議のテーマである「予防接種」です。予防接種の起源は、1800年初頭に、イギリス人のエドワード・ジェンナーが報告した天然痘ワクチンに関する研究です。彼は、牛痘にかかっている牛の乳搾りをしているヒトは、手に水疱ができる程度の軽い牛痘に感染しますが、その後、ヒトに重篤な天然痘に感染しないことに注目しました。 進歩した現在の医療でも、すべての病原体の感染を予防できるだけのワクチンは持っていません。せいぜい、インフルエンザウイルス、肝炎ウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、水痘ウイルス、肺炎球菌、百日咳菌……など20種類程度です。 最近、注目を集めているのは、パピローマウイルス感染を防ぎ子宮頸がん発症を予防するワクチンですね。いろいろなワクチンを接種することによって、その病原体の感染を防いだり、もしくは重症化を防いでくれます。 そこで、皆さんにお聞きします。お子さんの予防接種、積極的に受けていますか?Yesの方は、どのような工夫をして、また、どのくらいの負担をかけて、予防接種を受けるように心がけていますか?Noの方は、どうして予防接種を受けたくないのか、その理由をお聞かせください。
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