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会議番号:3090 開催期間 2011年04月11日- 04月25日
靖さんのご意見は現場におられる方としてとても貴重なコメントと思います。一方、区民や市民という立場から考えてみたとき、大きすぎる自治体は「自治」にならないと思います。それは市民が「自分の町」という感覚がなくなってしまうからです。自分の選んだ首長、自分の選んだ議員、つまりは顔の見える代表者を感じることができるでしょうか。ただ人口368万は大きすぎるとしても25万ならちょうどいいのかというと、そこはむずかしそうですが。 都道府県という自治体は何をしてくれるのか、というゆうあんどみいこさんの問いかけも重要でしょう。今の中二階のような制度は無駄が多いという主張をされる方が数多くいます。47都道府県をまとめて8つぐらいの道州に分けようという議論もされています。 もともと都道府県は昔の藩を基準にして、それを中央がコントロールする県にして成り立ったものです。そういう意味では、地方自治というより中央集権の名残のほうが強い感じがします。 地方自治の最大の問題はtarshuさんの言うように、収支でしょう。消費税をすべて地方税にするというような案もありますが、それでも地方自治体の「格差」はなくなりません。豊かな自治体と貧しい自治体が必ずできます。それをどう調整するか(今は国が調整する役目を担っています)は大問題です。 石原さんについて、僕が最も懸念しているのは、ますます「人を説得する」という政治家の役割を放棄しつつあるように見えることです。あの方の言い方を聞いていると、自分の意見に同調しない人は「分かっていない人」であるという決めつけが目立ちます。しかし物事にはいろいろな価値観があるのですから、価値観が違う人に対する「説得」という行為を欠いては政治家たりえません。 地方自治体というのは民主主義の根幹だと考えています。なぜなら私たちが政治に参加する最初の一歩がそこにあるからです。地方や地域のエゴをどう調整するか、自分たちの地域をよくするために、隣の地域とどう調整していくか、そこに政治があります。僕も橫浜市民として地方や地域をどう考えていくのか、そして自分の住むところをどうしていくのかという問題に挑戦して行きたいと思います。1週間ありがとうございました。
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