働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3103 開催期間 2011年07月04日- 07月11日
今日も貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。 日本の将来を形作る上で、企業というよりも国民一人ひとりの行動の重要性を訴えるご意見が多数寄せられ、大変興味深い結果となりました。 私は、コンサルタントという仕事柄、企業の役割に注目してしまい、企業は必要な政策を政府に働きかけたり、教育システムの改革に向けた支援を行うことにもっと力を入れるべきではと考えてしまうため、新しい視点を得ることができ、非常に有意義でした。 では、いただいた意見を踏まえながら、企業や国民が果たせる役割について、お話していきたいと思います。1. 国民一人ひとりが考え、発信していく makotanさんからは、国や政府・マスコミに頼るだけでなく、将来のビジョンを国民一人ひとりが考え、発信していく姿勢が必要だ、というご意見をいただきました。私もその通りだと思います。日本の国民は、様々な場面で政府やメディアに対する働きかけを強め、自分から積極的に行動し、そして自分たちの行動に責任を負う必要があると思います。 これを効果的に実現している取組みの例としては、シンクタンク、ロビー団体等の組織、あるいは個人を通じて、一般市民と企業が協力して将来のビジョンやロードマップ、これらを実現するための政策をまとめ、政府への働きかけを行う、というものが挙げられます。日本では、このような取組みはまだ少ないようですが、今後は拡充していくことが望まれます。2. 高齢者の能力を生かした若者の育成 herb teaさんのご意見では、人生経験豊かな高齢者の知識や能力を活かした地域作りを進め、若者への知識・能力の伝承を促進することが必要、ということでした。英語でも、"It takes a village to raise a child (一人の子どもを育てるには村全体が協力しなければならない)"ということわざがあります。 ここで重要なことは、高齢者ではなく、若者に目を向ける必要があるということです。一見、非情に聞こえるかもしれませんが、『日本の未来について話そう』の寄稿者の多くの方々が日本の抱えるリスクの一つとして挙げているように、今の日本では高齢化問題にばかり注力し、若者の育成が軽視されているように思えます。3. 市場の開放 marco302さんからは、大企業の投資はあくまでも国内向けであり、「携帯電話もアジアでは使えない」というご指摘がありました。今回の本でも取り上げていますが、いわゆる日本のガラパゴス化問題は、より幅広い問題の一部であり、日本は閉鎖的な状況から抜け出し、再び世界市場で競争力を発揮できるようになる必要があります。 これは企業だけでなく、学生や政府についても同じことが言えます。 marco302さんは、市場を開放し、日本を外に対して売り込んでいくことの重要性も指摘されています。私も同感です。最終的に、国際競争力を持つことは、日本という国にとっても、日本の企業や日本の若い人材(学生や求職者)にとっても、非常に有益なことだと思います。 最後になりますが、一週間にわたり、ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。 日本の未来に係わる様々なテーマについて大変興味深いディスカッションを行えたことを大変嬉しく思います。皆様のご意見を拝見し、日本の将来に対する熱意に感銘を受けました。 ぜひ、『日本の未来について話そう』をお読みいただき、ご家族・ご友人とも、日本のこれからについて話し合ってみてください。
☆「日本の未来について話そう」を出版しました。
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