イー・ウーマン（ewoman）

仕事のポイントを押さえます（ｔａｍａｍａｙａ・神奈川県・42）

今年は転職した事がきっかけで、仕事内容ががらりと変わりました。突発的な仕事の処理が多いので予定が立てられない事と、短い時間でこなさなければいけない事が多いので、まずは1日の優先順位を予定表に書き出し、やる仕事のポイントを押さえて余分な事は省きます。後は集中して取り組みます。後から変更点は出てきますがそれは、その時に対処するようにして、効率よく仕事を回しています。

できることから（ポーチュラカ・福島県・44）

就労に壁を感じ続けて来た障害者です。今年の東日本大震災で、仕事をするとは、「自分にしかできないことをして人を助けること」という考えに至りました。なんでもよい、できることからやってみようと仕事に対する意識の幅が生まれました。

人勢育成を工夫（marco302・海外・その他・40）

人材を育成がテーマの1年でしたが、外国人だけでなく、日本の学生を異文化交流も兼ね、インターンシップを受け入れました。大学院生を受け入れたこともあり、どのようなスケジュールにするか悩みましたが、社会人としてのマナーと自立性を育てることにフォーカスしました。インターンですが名刺を作ってあげ、名刺交換を体験させたり、プレゼンの準備を1からさせてみたりと。その甲斐あってか、学生には大変感謝されました。

とにかく話して回る（ニューヨーク・東京都・38）

意志決定システムや、各人の権限が曖昧で、各人が限りなく自由人なわが職場。転職後1、2年は、「あれ？管理職に行っておいたはずだけど」「あれ？それはその役職同士で決めて頂かないと」と、“通常の”組織人的な動きをして失敗してきましたが、それならそれで、自分自身がとにかく関係者の間を練り歩き、話まくり、各人の“使い方”をマスターしながら物事を進めることに努めました。まだ完全にうまく回せているとは言えませんが、少しは回せるようになりました。

立場を変えてわかったこと（ぴょこん・神奈川県・40）

看護師をしています。中間管理職でしたが、別の病院へ転職し、まっさらのスタッフ看護師になりました。20年のキャリアはあっさり崩れ、2年目で仕事が出来ない看護師に上からモノを言われる立場。嫌な思いはしますが、今までの中間管理職ではわからなかったことが理解できるようになりました。自分に起きることに無駄は絶対にない、と思っています。その病院で中間管理職以上の立場になるのが本当の目的なのです。今は我慢を味わいます。

ダメですね（kimirie・兵庫県・41）

まだまだ未熟な私は、今まで通りを守って行こうと頑張りつつも、それさえ不十分だったと思います。工夫した仕事ができるって、とても立派なことですよね！そのためには、充分すぎる位の知識と技術が必要なような気がします。「自分はこれでやって来ているから今のままでいい！」と思っているであろうスタッフに正面から向き合うエネルギーを出し惜しみしているような、情けない自分に悲しくなります。

今年の成果と反省（空と風・神奈川県・42）

今年の春に、一級建築士事務所を立ち上げました。しかし、この一年は、今まで通り関連事務所の下請けで終わりました。その中でもリフォーム工事を2件やらせてもらったのは、とても楽しかったですが、工夫はなかった。自分が思っていることでも、提案はできなかったです。自分が良いと思っていることを、具体的に人に伝える力を養いたい。私の来年の課題です。

まずは1日の優先順位を予定表に書き出して、やる仕事のポイントを押さえて余分な仕事を省くTamamayaさん。外国人だけでなく日本人大学院生を受け入れて、社会人としてのマナーと自立性を育てることにフォーカスしたmarco302さん。

お二人のように、仕事の優先順位をつける工夫をしている方は少なくないと思います。そして、やるべき仕事をわかりやすくするため「To do リスト」を作って活用する人は多いのではないでしょうか。

「To do リスト」ですが、例えば、フセンに書いて、一番目につく場所、電話のわきとか、パソコンとか、その周辺に貼って、終わったら外したり、または、実行されずに何日も貼られていて、気がつくといつの間にかフセンがはがれて落ちてしまったりした経験がありませんか。

この間取材した、玩具を企画担当している女子社員の方が、「To do リスト」をグラスに入れて活用する工夫をして仕事の効率をアップしていると話していたのが印象的でした。
彼女はまず、机に上に雑貨屋さんや100円シップで売っているような簡単な小さなグラスをふたつ用意して、緊急度の高い仕事にピンクのフセンに、ゆっくりめでも大丈夫な仕事はブルーのフセンと仕事の優先度合いによって色分けして、仕事の内容を書き出します。

最初はピンクとブルーのフセンを全部、ひとつのグラスにいれます。そして、やり終えた内容のフセンはもう片方のグラスに移していきます。彼女は最初のグラスからフセンが効率よくなくなっていく経過を楽しむようにしているとのことです。もし、最初のグラスに何日も同じフセンが残ってなくならない場合は、その仕事の必要性ややり方の問題点などを考え直すそうです。

仕事をこなしていく過程を楽しむということと、その仕事の必要性を再確認するということがポイントといえるのではないでしょうか。

やるべきことを一枚の紙にまとめて箇条書きに書き出して、やり終えたら線を引いて消したり、赤ペンで“済”と明記したり、仕事を工夫する実践方法はいろいろとあるかと思いますが、みなさんはどのように対応していらっしゃいますか。

何かもっと楽しい方法や有効的な「To do リスト」の作り方や活用方法があったら、教えて下さい。

そして、仕事の優先順位をつけていくうちに、これまでの仕事内容を見直して、何かひとつでもプラスして自分なりのオリジナルの気遣いやこだわりなどの創意工夫を盛り込ませて、新たな仕事の取り組み方に挑戦したり、新企画を打ち出したりしたことがある方は、その具体例をお聞かせ下さい。

• 2011.12.23
• 田村真理子 日本ベンチャー学会事務局長