イー・ウーマン（ewoman）

日頃からの積み重ね（黒船・神奈川県・44）

私は、普段以上の自分を見せようとすると失敗します。自分で良く分かっていない話題に触れたり、“上手く”やろうとすることは、誇大広告（？）であると気づきました。講演時に特別取り繕うのではなく、分からないことは「分からない」とはっきり言えること、分かることや今自分が持っている物で勝負できることが重要なのだと思います。等身大の自分で勝負できるよう、日々の積み重ね（専門分野の勉強や仕事の質の向上、良い言葉を使うなど）が最も大事なのだと思います。

リハーサル、そして交流（gomakiti・福島県・46）

自分は不器用なので、練習というよりリハーサルをしています。繰り返し吟味し、そぎ落とし、本番に臨んでいます。手間はかかりますが、するか否かで結果に大きな差が出ると感じています。伝えるための勉強としては、やはりいろんな年代の方や他職種の方と交流を持つ事だと思っています。たくさんの気づきや学びがあり、視野が広がります。相手があってこそ伝える場面が成り立つわけですから、相手のニーズが想像できるようになると、独りよがりでない伝え方ができると思っています。

感情を込めることが目下の課題（kigu・埼玉県・37）

最近、人前で話すことが増えました。緊張もありますが、どうも感情のこもらない話し方になりがちなようで、聴衆との一体感、相手に気持ちが伝わっている感覚をなかなか持てずにいます。聞き手にアクティブリスリングの習慣がない場合は、話しながら聞き手の反応を読みづらいですね。上司から、「話の構成も内容もパーフェクト、なのに、伝わってこない。感情を込めた話し方を身につけることが大事だ」とアドバイスされています。間合いの取り方、表情や声のトーンなど、チャレンジを続けています。

発声（kemkem・岡山県・52）

女性で不利だ、と思うことが一つだけあります。それが声。細くて高い。私は声が高い方ではありませんが、響かせて大きな声で話そうと思うと、キンキンした声になり、聞く方は不快ではないかと思ってしまいます。太く響いた声を持つ男性は、声が心を包み込んでくれるようで、コミュニケーションをとるには有利なのではないでしょうか。聞き取りやすい、奥の深い声で語れるように、腹式呼吸と発声を日々の会話から心がけています。

共通の話題作り（ゆきなな・海外・その他・31）

自身の伝える力を高めるために、共通の話題作りに努めています。相手の興味のある事柄に気の利いたことを言えた時に、相手が私を受け入れる姿勢が変わる気がしています。そのため、幅広いジャンルの映画を観て、その記録を残したり、変わったことに挑戦してみたりして、知識や経験を増やすようにしています。この中で、これまで実際に役立ったことも多々ありました。楽しく取り組めています。

相手の呼吸に合わせる（さざえママ・千葉県・42）

自分の聞きたいことや知りたいことを話してくれる人の話は、とてもよく伝わります。相手のことを考えた言葉が出てくることが、伝わる話し方だと思います。以前の私は、自分の想いだけを話し続けてしまい、相手が乗ってこなくてただ言っただけになってしまったことがありました。でも、伝えたいという想いだけは持ち続けているうちに、少しづつですが相手のタイミングや言葉の間合いなども意識していけるようになりました。相手との呼吸も大切ですね。

相手の感情に響く言葉を使う（みもざ・神奈川県・43）

それぞれの立場で、同じ言葉でも違う取り方をします。ですので、どの単語、どのニュアンスが最も伝わるか、ということを常に意識します。専門用語を多用しクライアントに説明する仕事なので、なるべく簡易に、平易に、そして感情に響くような表現を心がけています。感覚で分かってもらえたら大成功です。なぜなら、「伝える」後にあるのは「意識の共有」だからです。共有できるかどうかで、その後の信頼関係が断然違います。時々、伝わっているかどうか、相手に質問をしながら確認しています。

シンプルさ（yummin・長野県・39）

多人数向けの講義や、一対一での説明など、聞き手に正しく伝えることが必須の日々です。とにかく、知識を深め続け、一般論との落としどころで、シンプルに表現することを心がけています。最近、外国人と日本語でやりとりする機会が増え、シンプルな表現の大切さを実感しています。また、一方的にならない、対話を意識しています。

論理的に話す（Ai・兵庫県・38）

結論が明確、かつ論理的で筋道立てて話をする方の話はわかりやすいです。伝わるためには、筋道を立てて話すことが大事だと思っているので、話す前にはまず文章に書いて言いたいことの整理をします。文章を読み返して、言いたいことがわかるか、自分でチェックするという訓練は毎日続けています。

見て学ぶ（美百合・三重県・47）

私は「人前で話す方」の中で素敵だな、とか感動した方のセミナーや講演に何度も足を運びます。好きというプラス感情で見ることによって自然と自分の中に落ちてきます。それがたまった頃に、「こういう風に伝えたい」と思っていた事ができるようになっていたりしますから、尊敬する方のセミナーや講演に参加して勉強しています。

模索中です（るるまる・大阪府・40）

仕事の必要に迫られて、伝える力を高めていきたいと強く思っています。佐々木さんのセミナーに参加して「I statement」が大切だと感じ、自分の意見をアウトプットする場として円卓会議はいい訓練の場だと感謝しています。そして、継続することで、伝える技術は高まると考えています。課題としては、伝わっているかどうかの検証の場、客観的に判断できる場にもっと積極的に参加したいと感じています。ビジネスの場合、それが業績となって表れてからでは遅いと思うためです。

最終日も、たくさんの素晴らしい智恵のシェア、有難うございます。
 
「伝える」というテーマは奥が深く、また、とても多様なスキルと意識を必要とするので、経験を積みながら、技術を高めていくしかないのが事実です。でもその「経験を積みながら」というのは、実践だけでなく、訓練を受けることも含まれます。
 
kemkemさん、「女性だから不利」ということはありません。また、必ずしも「女性だから声が細い」ということもありません。確かに、太くて低い声の方が信頼されやすいという傾向がありますから、意識して下げることは大切です。声は、訓練で、いかようにも育ちます。4月29日（日）に表参道カレッジで声の講座があります。声は、プロの方も、常に新しい訓練を積み重ねています。いらっしゃいませんか。私も練習中。大きく変化・成長します。
 
「伝える技術」に関しては、今回の1週間（4日間）の投稿で多様な視点がシェアされたので、それらの投稿を読んでいただいたり、できれば私の本「必ず成果を出す人の伝える技術」も読んでいただければ、ある程度の基礎知識は身につくことでしょう。
 
しかし、最終日である今日にお伝えしたかったことは、2つ。
一つは、フィードバックを受けながら場数を増やすこと。
 
日常のビジネスシーンでも、自分の伝え方を常に見直し、点検し、改善していくということ。講演の場合は、プロのフィードバックを受けて訓練を受けるのも大切なことでしょう。伝えるという技術は、知識だけでは実現しません。体にしみこませる、体で覚えることが大切です。
 
もう一つは、まさに黒船さんの投稿の通り。「自分以上には、伝わらない」ということです。
 
相手は、相手の器でしか受け取ることができない、という事実もありますが、話し手である自分も、自分の器以上には伝えられない。技術を高めるというのは、自分自身を、いかに、ありのまま、最高の自分を伝えることができるかということになります。
 
日本語でも語る内容がない人が、英語で話すことができないように、自らの意見や主張がない人は、あるいは、意図が不明確な人は、技術があっても中身がない、ということで伝わらないのです。るるまるさんのご指摘の通り「円卓会議はいい訓練の場」なのだと思います。
 
ということで、今週最後のメッセージは、「自分を磨き続けよう」です。伝える技術を高めることも、自分磨きの一つですが、さらに、中身を成長させていくことを続けて行きましょう。伝える内容のある人、伝えるメッセージのある人でいることが、何より肝心ということです。
 
今日も、一日、切磋琢磨していきましょう。
一週間、有難うございました。


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• 2012.04.23
• 佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長