働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3166 開催期間 2012年05月21日- 05月28日
今回も、たくさん投稿をいただきありがとうございます。やはり、スポーツにケガはつき物なんですよね。どんなに身体を鍛えているスポーツ選手でもケガをします。特に、相手選手とぶつかったり、足に乗ってしまったり、倒されたりした際に、打撲、捻挫、骨折、脳挫傷などの突発性の外傷を受けることが多く、防ぎようのないケガも少なくありません。 ただ、間違った身体の使い方によるケガは防ぐことができます。今回、ご投稿いただいた体験談の多くは、予防策を見つけることができそうです。 実際、身体の使い方を観察しなければ正確なアドバイスはできませんが、DiamondBarさんのマラソン中に起こる腰痛の場合、腹筋と背筋の筋力不足で腰が反りやすくなっていると思われます。 足裏がピキーンとしてしまうwalk714さんの場合、水分・ミネラル補給による予防策のほか、つま先を伸ばす際のつま先の向きや筋肉に力を入れていく速度を変えることでも足の痙攣を軽減することはできそうです。 abebeさんの場合、痛い部位をかばい“代償運動”が腰に出てしまった気がします。 kemkemさんの息子さんのケガは、スポーツによる接触プレーによって起こったもので防ぎようがなかったかも知れませんが、アスレティック・トレーナーの立場からすると、身体の使い方を改善することでケガを予防できたのではないかと思います。 ここで、ワンポイント・うんちくです。 kemkemさんの息子さんのケガである膝関節の前十字靭帯の損傷は、サッカー、バスケットボール、器械体操、柔道などなど、さまざまなスポーツで起こりうるケガです。股関節の可動範囲が狭かったり、太ももの前後の筋肉の筋力バランスが悪い(前ももが著しく強いなど)と、自損することもあります。 多くの場合、靭帯の再建手術が必要となり、その後、5~10ヶ月のリハビリテーションを経てスポーツ復帰となります。膝関節に回旋ストレス(ひねり動作)が加わることで損傷するため、予防策として、あるいはリハビリテーション期間中に、股関節周辺の筋肉に筋力をつけること、膝関節にひねり動作が起こらない様、股関節の使い方を再学習すること、体幹の安定性を確保することが大切です。 もうすぐ運動会というるるまるさん。ストレッチング以外のケガの予防策として、予習というのはいかがでしょうか。出る種目の予行演習を行っておくことで身体に動きを教えておくと、筋肉が驚かなくて済みます。 Zonnetjeさんも、調子が良いからといって突然、走り出すのではなく、徐々に身体を動かし始め、ウォーキングから速歩、そしてジョギングへと運動強度を高めていくと良いですね。 ケガの原因として、“準備運動やストレッチングの不足”あるいは“ウォーミングアップやクーリングダウンをする時間がない”ことを、スポーツ選手たちも反省点としてあげてきます。しかし、時間がないというのは残念ながらケガの原因とは言えません。スポーツをする直前、直後にちょっとした工夫をすればケガの予防はできるはずです。 たとえば、パフィンドーナッツさん、スポーツクラブまでのウォーキング中、少し大またで大きく腕を振って歩くとか、スポーツクラブ内のフロア移動は階段1段抜かしで昇降するというはいかがでしょうか。 山歩きでケガをしてしまったジュカさん、少し歩いては岩やベンチに片脚を乗せてストレッチングというのを繰り返すこともケガの予防になりそうですね。 早いもので、次回が最終回となります。 それでは、最後はケガをしてしまったときのことをお聞きします。ケガをしたとき、どのような対処法を行っていますか? 失敗談でも結構です。質問などもお寄せください。 皆さんからのご投稿をお待ちしております。
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