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会議番号:3171 開催期間 2012年06月01日- 06月08日
2日目の投稿に、marco302さんの「“人の心がわかる”子どもを育てるためには、(叩くことは)必要なものではないかと思います」というコメントがありました。 いろいろな子育てアンケートが実施されていますが、どんな子になって欲しいかという問いの1位は、ほとんどが「思いやりのあるやさしい子」です。子どもに、思いやりや、やさしさを伝えたいために、たとえばおもちゃを友だちに貸してあげられないときに、「友だちにやさしくしなさい」と叩いても、子どもにやさしい気持ちは伝わらないでしょう。 今回YESでは、「一人っ子ですが過保護にしたくありません」(ゆきななさん)、ご自身の子ども時代についての体験談で「叩くことで事の重大性を伝える」(winterfreshさん)というコメントがありました。私は、「叩かない=甘やかす」ことではないと思います。叩かなくても、「ダメ」「いけない」ときっぱりと伝える親の本気度は、伝わると思っています。 「子どもが言葉で理解できる年齢になるまでは、叩くこともやむをえない」という、まおにゃんさんのコメントが気にかかります。 言葉で理解できない年齢のときには特に、友だちからおもちゃを取ってしまったり、友だちを押したりということもあるでしょう。でも、小さな子ども同士、そんなやりとりも含めて、関わりを学んでいくのだと思います。もちろん、2日目のコメントにも書きましたが、乳幼児の場合は、危険なことが起きないように環境を整えることも大切と思います。 「自分の主張ばかりして収拾がつかなくなった時」(ゆきななさん)というような場面は、親として誰しも、出会う場面ですね。子ども自身も、感情のコントロールを学んでいる時期。コントロールができずに苦しんでいるときには、叩いて子どもの感情の吹き出しを瞬間的に止めるよりも、ダメはきっぱりと伝え、気持ちが落ち着くのを待てるといいですね。これは親も、心の余裕がないと大変ですが。 収まってから、なぜそう思うのか、子どもの気持ちも聞いて、「そういう気持ちになったんだね」とまず、寄り添ってあげる。その上で、「でも…」と伝える方が、子ども自身も親の考えを受け止めやすくなるのではと思います。 walk714さんが「私自身は母から虐待と思うほど叩かれ、物事の善悪ではなく、痛い、体力的に勝ち目がないという理由で止めたのが実情」とおっしゃっています。たとえ「しつけ」のためであっても、親の思いの通りにさせるために「叩く」=力(体罰)でし向けることは、子どもが、本当に自分から、いい行為を学ぶことにはつながらないと思います。 さらに、walk714さんの「自分が母になったら、おそらく母と同じく何かの拍子に叩いてしまう」というコメントが気にかかります。 NOでは、おれんじ78さん、るんちんさん、Tano hitsujiさんが、叩くことがある自分を振り返っての投稿をしてくださいました。「叩くことが年に1、2回ありますが、単に私が理性を失っているだけで、嫌な思いだけが残ります」(Tano hitsujiさん)というように、親自身、冷静に振り返ると自分がイライラして叩いてしまったり、叩いた後に後悔する方も多いのではないでしょうか。 叩いて子育てしている方の多くは、自分が親から育てられた経験をもとに、叩いて育てているように感じます。 NOのゆりきちさんは、「母が父を叩いたり、たまに父が殴り返していた姿が記憶にあります。感情の爆発、関係の崩壊。恐怖」とおっしゃいます。大人同士、夫婦でも、自分の言うとおりにならないからと、叩いたり、強く揺さぶったり、蹴ったり、棒などでぶったり……という行為は問題です。でも、親だから、大人だから、子どもに対して行っていいものでしょうか。 叩くことが必要なときがある(YES)とお考えの方は、どうしても「叩く」必要があったご自身の子育ての体験や、「必要があった」と思われる、ご自身が「叩かれた」体験をお聞かせください。どんな場合でも一切必要ない(NO)という方は、「叩かない」でどのように子育てしているか、また子育て中でない方も、ご自身はどのように育てられたかなど、ぜひお聞かせください。
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