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会議番号:3171 開催期間 2012年06月01日- 06月08日
たくさんの投票と投稿をありがとうございます。 blue sangoさんが「この会議で、自分は叩くことはしないと心に決め……」と、お子さんとお話しし、パートナーともお話ししてくださるとおっしゃっていること、とてもうれしく思います。 みなさん、とても真剣に考えてくださり、夫婦で話し合ったり、親子で話し合ってくださったこと、本当に感謝しています。 今回の投票では、叩くことが必要という肯定派(YES)が約4割ですが、私が編集長をしている「こそだて」のアンケートでは、肯定派が6割でした。たぶん、日本全体の大人の意識としては、「子どもは叩いて育てるべき」と考える肯定派が半数以上というのが、現状と思います。そのような状況だからこそ、子育てでぶち当たるいろいろなケースについて、共有したり、考えていただくこのような機会がとても重要だと思っています。 「叩かない親が、忍耐強い・いい親で、叩く親は忍耐がない悪い親」(ゆきななさん)とは、思いません。みんな、一生懸命に子どもに向き合ってのことだと思います。 まおにゃんさんは「今となっては叩く必要があったのか」と振り返ってくださいました。「とにかく手は出さない、という確固たる信念を持っていれば、自分がまず冷静になることに集中でき、叩かずに済んだかもしれない」(wizardofozさん)とおっしゃるように、叩かないと決めてしまえば、それで乗り切れる場面はとてもたくさんあるように思います。 叩くことを肯定して子育てしている場合、1度叩いてもいうことを聞かないと、2度叩く、3度叩くとエスカレートしていったり、「叩くよ」と威嚇することで親の言うことを聞かせるケースが少なくありません。 3日目のコメントにも書きましたが、「叩く」=力(体罰)ことで親の思い通りにさせても、子どもが本当に自分から、いい行為を学ぶことにはつながらないと思います。 多くの親の思いは、「やさしい気持ちを持ってくれること」と「自律」。親の力によって意のままの「良い行動」を取るようになる子ではなく、子どもが自分自身で相手を思いやり、そのために自分自身で判断して行動できる子になって欲しいというのが、親の願いだと思います。 そんなきれい事を言っても、私自身、3人の子どもを育てながら、イライラしてしまったことも、もちろんたくさんあります。でも、「一度でわからせようと思わない、繰り返していけば、きっと心に残るはず」とゆいゆいさんがおっしゃっていますが、しつけとは、本来そういうもの、言い聞かせて習慣化させていくものなのではないでしょうか。でもこれは、とてもパワーがかかって大変なことではあります。 30年以上前に法律で体罰(叩く子育て)を禁止したスウェーデンでは、その後、虐待も激減し、子ども同士のいじめも減ったというデータがあります。 kemkemさんは「叩かないことで、私を力でねじ伏せる対象ではなく一人の人間と扱ってもらえた感はあります」と、子ども時代に親に対して抱いた気持ちを投稿くださいました。 子どもは親が大好きですし、ある程度の歳になるまでは親の存在なくしては生きていくことができません。その親に叩かれることで、子どもは恐怖を感じたり、悲しく思ったりという感情を抱いているかもしれません。 叩かないと決めることで、子どもの気持ちを聞いたり、子どもと解決方法を相談するなど、さらにコミュニケーションが続けば、子どもにも1人の人間として尊重してもらえたという意識が残るのではないでしょうか。 みなさんのたくさんの投稿を読ませていただき、私自身も、気づきや発見がありました。 子どもを育てていると、本当にいろんなことがありますね。それを夫婦で親子でどう乗り越えていくのか、たくさん考え積み重ねていくことが、親も子も育ててくれるのだなと改めて思いました。 一緒に、親子の時間とやりとりを、楽しんでいきましょう。
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