働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3172 開催期間 2012年06月01日- 06月08日
みなさん、素晴らしいご投稿をありがとうございました。 「大切なのは、話し合いを経て決定されたことが自分の意見と異なった場合、自分の考えに固執せず、決定事項に従い協力をおしまないことだといいます」とする讃岐小町さんのご意見に、私の伝えるべきことのすべてがあります。 「民本主義」という言葉をきいたことがおありだと思います。大正デモクラシーの思想的支柱となった吉野作造が、民主主義を表現するために選んだ言葉です。当時、絶対的な主(あるじ)は天皇でした。だから、あえて「民主」という言葉をさけたのです。 今、私たちはそんな気兼ねをすることなくこの言葉を使えます。そして、主(あるじ)であるかぎり、それにふさわしい責任を果たさなければならないのは当然です。さらに、多数人からなる私たち「民」が主(あるじ)になるのですから、それにふさわしい方法が必要です。 最も重要なことは、しっかり意見をもった自分の周りに、異なる見解を持つ人がいることを、当然の、喜ばしいことと思えることです。現実には難しいですよね。例えば、私の職場では、会議で採決をとることを極端に嫌います。採決で対立する意見を明確にしたら「一体」でいられなくなる、と考えられているのかもしれません。 民主的社会を実現することができるのは、一院制や首相公選制などの制度ではありません。私たちが、異なる見解に寛容で、それを尊重し、互いに調整し合いながら社会に必要な一つの決定をできることこそ肝要です。 対立しうる多様な意見を持った多数人からなる「民」=私たちは、「主」になれるでしょうか。【田村議長の過去の円卓会議より】◆憲法は、国民が守るべきルールだと思いますか?◆国や自治体に憤りを感じたこと、ありますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.