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会議番号:3180 開催期間 2012年07月13日- 07月20日
1日目よりも、YESの方が6%増えています。この円卓会議に参加することで、「自分も気づける」と考えた方が多くなったのでしょうか。本日もいろいろなご意見をありがとうございます。貴重なご意見を参考にいろいろ考えてみました。 学校におけるいじめの取り組みについては、文部科学省の「いじめの実態把握及びいじめの問題への取組の徹底について(通知)」にあります。いじめの定義や取り組みについて書かれており、重要なことなのですが、具体的にどう行動すればよいか、までは読み取れません。そのポイントとして、 (1)いじめの定義で、「いじめを受けた子が精神的苦痛を受けている」、(2)「いじめの兆候をいち早く把握」、(3)「その問題を隠さず」、そして本文にはありませんが、(4)いじめられた子どももいじめた子どももその事実を隠すこと、(5)いじめた子の恣意性、について述べてみます。(1)精神的苦痛は、子どもの立場で考えることが重要です。大人から見て些細なことに思えても、子ども本人には重大なことも多くあります。精神的な苦痛を感じる出来事があったら、(2)「いじめの兆候」と認識しなければいけません。 具体例として、大切に集めたカードを、クラスメートが「貸して」と言ったとします。貸す立場の子が「その子に貸したら返してくれないかもしれないが『いやだ』と言えない」ため渋々貸した状況では、精神的な苦痛がすでに存在するということになります。もちろんこれだけではいじめと言えませんが、(2)いじめの兆候です。借りた子の恣意性(返すつもりがない)があれば「いじめ」と言えます。そして貸し借りの事実は、貸した子どもが話さない限り、大人が気づきにくい、すなわち(4)隠された事実ということになります。 いじめかどうかの線引きはあいまいで判断は難しいです。しかし複数の人間が存在する場合、だれでもその被害者となりえます。具体例で述べたような「いじめの兆候」は、日常的に存在するものです。いじめの兆候は、精神的苦痛を感じた子どもが存在することと考えて、その子には「大人が守る」という態度を示すことが必要です。 一方で、(5)いじめを行っている子どもの恣意性は、本人に聞いても「遊びのつもり」「借りているだけ」「いじめられた本人も同意している」など、まず否定するでしょう。それを鵜呑みにせず、「借りたものは返す」「人が嫌がることはしない」「一方的なルールを設定することは遊びではない」など具体的な行動をとることが「いじめは許さない」というメッセージになります。2~3度注意しても同じことを繰り返す子どもには恣意性があると判断し、罰則などを含めたより積極的な指導を行う必要があるでしょう。 (3)「その問題を隠さず」は、いじめの対策に重要なことですし、今までの学校内のいじめの事例でも最も疑義がもたれているところです。次はこの点を中心に、いじめの対策について述べてみようと思います。いじめの兆候などの問題。それを隠そうとする動き。これに対し、皆さまからも、どのような対策を取る必要があるのか、広くご意見をお待ちしています。◆古荘議長の過去の円卓会議子どもがキレる。対応できていますか?大震災発生。心の不安、ケアできていますか?自分は、よい親だと思いますか?
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