働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3187 開催期間 2012年08月31日- 09月07日
こんにちは、田澤由利です。今回のテーマをご覧になって、「どうして1カ月も家で仕事をする必要があるの?」と、驚かれた方も多いと思います。実際、毎日会社に通って、オフィスで仕事をされている方がほとんどでしょう。「仕事をするオフィスがある」「オフィスには快適な仕事環境がある」「そこに行くための交通機関がある」当たり前のことです。でも、その当たり前のことが継続できない事態(自然災害・交通停止・電力不足など)が発生したとき、また、自分自身にできない理由(病気・怪我など)が発生したらどうしますか? 9月1日は「防災の日」。南海トラフ地震の被害想定が発表されたり、富士山噴火の防災対策会議の開催が報道されたりして、災害を意識される方も多いと思います。東日本大震災では、首都圏で働く多くの人が、会社から家に帰ることができず、大変な思いをしました。にもかかわらず、翌週は計画停電や原発事故の不安の中、多くの人が会社に向かいました。働く人は「ここまでして会社に行かなくてはいけないのか」、企業は「社員が会社に来ないと事業がストップする状況でいいのか」と感じたのではないでしょうか。 会社や学校では、災害発生時の避難のための「予行演習」が、よく実施されていますよね。日頃から練習しておかないと、「いざ」という時に適切な行動ができないからです。 私は、株式会社ワイズスタッフと株式会社テレワークマネジメントという2つの小さな会社を経営しています。実は7月の初め、突然、社員(総勢23名)に、「8月1カ月、社員全員、在宅勤務をしてください」と命令しました。 目的は「夏の電力不足対策」と「非常時に備えた危機管理対策」です。詳しくは以下のリリースをご覧ください。 → (株)ワイズスタッフは、今夏8月1カ月間 社員全員がテレワークを実施 → 8月より1カ月間「出社なし」、社員全員がテレワークを実施します もともと、場所と時間に縛られずに働く「テレワーク」を推進している会社ですから、普通の会社が実施するよりは、壁が低いのは事実です。でも、在宅勤務者が仕事をしやすいように「郵便の受取・送付」「電話の対応」「契約書類の作成」等物理的な作業を担当している「毎日出社するのが当たり前」の社員も対象です。しかも、1カ月という長期間。 「なぜ?」「無理では?」という社員の声も「会社命令」でかき消され、8月の社員全員在宅勤務がスタートしました。実際、さまざまな課題や想定外のことも発生しました。そのたび、社員たちは、考え、工夫し、対策し、実施すべき業務をしっかりこなしてくれました。 そんな「1カ月」が、今、ようやく終わろうとしています。その経緯と結果をご報告しつつ、イー・ウーマンのみなさんにも、「働き方」について考え直していただく機会になればと思っています。あなたは、会社命令があれば、1カ月在宅勤務できますか? 【田澤議長の過去の円卓会議】・テレワーク(在宅勤務や在宅ワーク)、できたらいいですか?・今の働き方、ずっと続けることができますか?
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