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会議番号:3237 開催期間 2013年05月31日- 06月07日
先週の金曜日に“最近、下半身の筋肉を動かしていますか?”と議題を投げかけさせていただいてから、あっという間に1週間がたってしまいました。 皆さんからの活発なご意見やご感想、そして実験への参加によって、とても有意義な時間を皆さんとシェアすることができ、大変感謝しております。 片脚立位の実験にも多くの方にご参加いただきました。 一般的に、片脚立位のテストは、バランス能力を調べるのに用い、年齢層によって時間は異なるのですが、3分立っていられれば良いと言われています。ただ、私自身、このテストに若干、違和感があります。多くの方が、片脚で3分立てれば、どんな身体の使い方をしても良いと言わんばかりに、体中をふらふらさせながら、足首や膝に負担をかけながら立っているのを見ていると、忍耐力はひしひしと伝わってくるのですが、身体の使い方を知らないんだな、、、と思うことがあります。 片脚立ちは日常生活の中で頻繁に行われている動作であり、歩行も片脚立ちの連続ととらえることができますよね。したがって、片脚立位を長時間継続するためには、まず、身体を安定させるために重要な筋肉がしっかり働いているかということがポイントになってきます。 “やちよん”さんのように、左脚で7分、右脚では30分も立っていられるというのは、アスリートなみの体力の持ち主なのでしょう。ただ、片脚で立っていて、左脚ではアキレス腱あたりに痛みが出てきたということは、脚にいらないストレスがかかっているということが考えられます。 肩の高さを意識しながらだと1分半程度しか立っていられなかったという“にしひがし”さんは、正しく身体を使うことで、運動の難しさや普段とは違う筋肉を使う必要があるということに気づかれたようですね。 “ひるね”さんの筋肉の使い方で、脚の付け根やお尻の辺りが意識できたことはすばらしいと思います。 実は、片脚立ちで皆さんに意識していだきたい筋肉は、脚の筋肉というよりは、お尻の筋肉と腹筋でした。 リハビリテーションやトレーニングにおいて、“mobility on stability”(安定性のもとに可動性あり)という原則があり、体幹が安定していればしているほど、四肢(脚と腕)が動きやすくなるという理論のもとに、トレーニングメニューは作られています。 体幹(上半身)がふらふらしていればいるほど、下肢(脚)の筋肉や関節にかかる負担が大きくなるため、痛みやケガの原因にもなるため、下半身をしっかり動かすためには、脚を鍛えることも大切ですが、上体の安定性を出すことが重要ということです。 まさしく、腹筋が弱いかも!とのご報告をしてくださった“unagi”さんは、その点を体感いただけたようですね。 また、片脚立ちでもうひとつ意識していただきたいのが、足の裏の使い方です。かかと、母指球、小指球に体重を3分割し、足裏全体というより、3点で立つことを心がけると立ちやすくなるはずです。イメージとしてはカメラの三脚のように足裏を使うことです。お試しください。 “みえる”さんがおっしゃるように、結構、簡単な動作の方が難しかったりするものなのですよね。また、簡単だからこそ、いろいろなことを感じることができるはずです。ぜひ、今度は足裏全体のイメージを、3点立ちイメージにチェンジして、挑戦してみてください。 また、今回、実験にご参加くださった方のほとんどが、左右の脚に差があったと報告されています。これは、利き腕があるように、利き脚があるということなのです。サッカーの選手のように、蹴る足と軸足があるように、動かしたい脚と安定させたい脚を、生活の中で、作り出しているということです。また、右が利き腕の方の多くは左脚が利き脚のようです。 “ゆうあんどみいこ”さんのように、二度とケガをしないようにと、毎日のケアを欠かさず、かつ、ご自身の身体と対話を欠かさず行うことはとても重要です。スクワットで後ろ側の筋肉が使えているということはとても良いことだと思います。ただ、フォームなどを実際に拝見しないと、なかなかアドバイスがしづらいことも確かです。 “kko”さんは、膝を曲げてバランスをとってみたり、足首の安定性を感じ取るなど、なかなか身体との対話がお上手なのですね。お尻や腹筋とも対話をしていただけると、さらに片脚立ちが楽になると思いますよ。 今回の会議で、皆さんが自分の身体に多くの“気づき”を持ってくださったことに、感謝しております。 これからも、身体に対する興味を持ち続け、健康な日々を送られることをお祈りしております。“Mobility on Stability”身体だけでなく、メンタルでも生活の中でもいろいろな意味を持つことばだと思いますので、今回のキーワードとして覚えていただければと思います。 一週間、お付き合いいただき、ありがとうございました。★こちらもご覧ください〜杉山議長の過去の円卓会議より・ケガをしない身体づくり、していますか?
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