働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3245 開催期間 2013年07月05日- 07月12日
今日が最終日となりました。『「テレワーク」の正しい意味、知っていましたか?』というテーマに対して、Yesが30%。初日に比べると、7%減。議論を重ねるうちに、「No」に変更された方もいらっしゃると思うと、あえてベーシックなテーマを設定して良かったと感じています。 さて、テレワークをするときのセキュリティについて、kkoさんからご質問をいただきました。離れて仕事をする以上、重要なデータも移動しなくてはいけません。その際、PCやUSBメモリごと紛失してしまったり、自宅に泥棒が入ったらどうなるか。でもご安心ください。最近は、高いコストをかけずに、安全に仕事をするITシステムが登場しています。 週1回等、ときどき在宅勤務をされる方は、自宅のPCから、会社のPCを直接操作できる「リモートアクセス」がいいでしょう。ほとんど毎日自宅で仕事をされる方は、会社にPCを置かず、サーバーの中にPCの機能を用意する「仮想デスクトップ」をおすすめまします。いずれも、データの物理的な移動は発生しませんし、万が一PCを盗まれても中には何も残っていません。ただし、システムがあっても、個人のセキュリティ意識が低いままではいけません。企業による教育や、自分自身の意識向上も必要ですね 仕事の評価について、遥海空さんから質問をいただきました。テレワークだと姿が見えない分、結果・成果が重視され、その過程や途中の状況が正しく評価されないのではないか、というものです。では、会社に社員が出社している場合、上司は何をもって評価しているのか。一般的な時間労働制の会社の場合は、「勤務時間」「勤務態度」「結果・成果」を総合的に評価しているのではないでしょうか。だったら、テレワークでも「勤務時間」「勤務態度」を見えるようにしましょう。 まずは、「勤務時間」の管理。通常は会社に行って「タイムカード」を押しますよね。在宅勤務だと押すことができません。そこで、自宅や外出先でも、また細切れの時間でも管理できる「Fチェア」というツールを開発しました。離れた場所でも、仕事のモチベーションを保ちながら仕事をするための「タイムカード」みたいなものです。サボれないしくみに特許も取得しています。良かったらご覧になってください。 次に「勤務態度」。この対策として、在宅勤務者に監視カメラを付けた企業がありました。でも、よく考えてみてください。上司は、仕事をしている部下の「姿」ではなく、社員同士のやりとりや、指示への反応等、業務の「コミュニケーション」をみて評価しているのではないでしようか。 テレワーク歴18年で「実作業の様子が依頼元に見えにくいため、報酬アップの交渉がしにくい」というhandsamladyさんは、自営型テレワーカーですが、この部分は雇用型テレワーカーでも同様です。上司(依頼元)に、働いている様子を伝え、正しく評価してもらうためには、在宅勤務をしていても会社にするのと同様に「業務のコミュニケーション」をとることが重要です。ここに力を入れず、仕事の過程が「見えない」「話せない」状況では、(成果主義の会社は別ですが)正しい評価はできませんよね。 では、離れていても仕事のコミュニケーションをとるにはどうすればいいか。私が出した答えは、「インターネット上にオフィスを用意し、みんながそこで仕事をすればいい」でした。離れていても、いつでも声をかけることができ、いつでもミーティングすることができ、いつものコミュニケーションができる仮想オフィスです。私の会社は、北海道、東京、奈良にオフィスがあり、約半分の雇用社員が在宅勤務です。私のオフィスを動画でご紹介しているので、こちらもよかったらご覧ください。 前回、「管理職でもテレワークが可能?」と質問いただいたmarco302さん、こんなオフィスがあれば、いつでもどこでも部下の様子が確認でき、自分の机の前に呼び出して指示や質問をすることも可能ですよね。 また、テレワークが可能であれば、「自然豊かな地域に引っ越します」と言ってくださった、mamisanさん。「日本にしかない会社に属しながら、海外生活を続けたい」という、ゆきななさん。ありがとうございます。フレキシブルに働けるようになれば、フレキシブルな人生を送ることができます。私自身、三人の子育てをしながら、全国各地を点々としながら、そして、今、北海道オホーツクに住みながら、このような人生を歩めるのは、「テレワーク」という時間と場所にしばられない働き方のおかげです。 しかし、今回の結果を見て、女性が働くことについて意識の高いイー・ウーマンのみなさまでさえ、「テレワーク」を正しく理解されていたのは3割。いわんや一般の国民をや……。「テレワーク」という言葉が、政府の方針に組み込まれたからといって喜んではいられない、もっともっと多くの方に知らせて、「会社に通えないため、働くことをあきらめる」人を少なくしなくてはいけないと強く感じています。 まずその一歩として、「在宅勤務が会社を救う」という本を出版し、「自社に在宅勤務制度をいれてほしいけど、社長に言えないのであきらめている」方の代わりに、社長に本を届けるプロジェクトを実施中です。こちらもぜひ、ご協力をお願いいたします。 一週間、ありがとうございました。★田澤議長 過去の円卓会議より・在宅勤務でも、自己管理できますか?・会社命令があれば、1カ月在宅勤務できますか?・今の働き方、ずっと続けることができますか?
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