働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3410 開催期間 2016年09月30日- 10月07日
皆さんの投稿には「生物多様性」、「エネルギー使用をミニマイズ」、「地球のキャパ」というキーワードがありました。「地球のキャパ」を考えざるを得ないのが、気候変動、地球温暖化についてで、SDGsのゴール13(気候変動に具体的な対策を)などに関係します。地球の温度上昇を産業革命前と比べて2度未満に抑えるには、新たに排出できる温室効果ガスの量には限りがあるのです。今世紀中には、温室効果ガスの排出をネットでゼロにしなければなりませんから、それは大胆に攻めることが求められます。 そんな中、最近の新聞の見出しに「パリ協定、来月発効 - 日本出遅れ」とありました。地球温暖化に歯止めをかけるための国際的な取り決めの「パリ協定」が昨年12月のパリでのCOP21で採択されましたが、パリ協定の発効を急ごうと批准する国が相次いでいます。今週にもパリ協定が発効するために必要な条件が整い、11月上旬にも発効することになるのです。日本政府は今の臨時国会での批准案の承認を求める考えではありますが、日本抜きでパリ協定の発効条件が整うことになります。国際的な流れに日本が絡めていないのは、何とも残念。。。世の中から日本の批准を求める声がもっと強くあがっていたなら、違う結果になっていたのでは、と残念に思えてなりません。 私たちは誰もが大なり小なり、「消費者」です。私は、選択して購入するという行動は、投票にも似た行動だと思います。どこで、どのようにして、誰によって作られたものなのか。環境を損なっていないか、人権侵害を助長していないか。もっと踏み込んで、社会の善を促したり、地域の応援につながっているか。こうしたことを意識しながら選び、消費する「エシカルな消費」(消費者庁では、倫理的消費、と言っていますね)」がもっと浸透すれば、生産者もより積極的にエシカルに生産するようになるでしょう。これがSDGsのゴール12(つくる責任、つかう責任)が目指していることです。 私は今週、住民を恐怖に陥れるために組織的にレイプが行われているというコンゴ民主共和国東部でレイプ被害者への医療活動にあたっているムクウェゲさんというお医者さんの講演を聴きました。今年のノーベル平和賞の候補の一人になっている活動家で、彼の奮闘を追ったドキュメンタリー映画『女を修理する男』を日本各地で自主上映するのを国連広報センターとして支援しています。 紛争が長期化しているコンゴ東部では、携帯電話やパソコンなどに不可欠なコルタンなどのレアメタルが採れ、民兵組織などの資金源になっています。これがいわゆる「紛争鉱物」で、採掘するために住民を立ち退かせる目的で女性に対する暴力が組織的に行われているのです。ムクウェゲさんの話を聞いて、今度スマホやパソコンを買い換えるときには、店頭で「紛争鉱物、使われていますか?これ、大丈夫ですか?」と質問してみようと思います。 Kyoko004さんは「児童労働をなくす」と投稿してくださいました。児童労働がサプライチェーンで使われているものは買わない、子ども支援につながるものを買う、ということもできますね。 そこで、皆さんが常日頃から行っている、「エシカルな消費」について投稿をお待ちしています! ★根本議長の過去の円卓会議より・世界の貧困。2030年までになくせると思いますか?・グローバルな課題、関わっていますか?・国連で働いてみたいと、思ったことありますか?
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