働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3468 開催期間 2017年11月03日- 11月10日
皆様、たくさんの投稿をいただき有難うございました。 今回素晴らしい機会をいただきましたが、普段、私が接しているお酒の関係の方々以外の皆様からのご意見は、毎回ワクワクとドキドキが交錯しておりました。それぞれの皆様の生活や視点からの示唆にとんだ投稿に感謝いたします。 皆さんへの最後の質問は、「日本酒に文化を感じますか?」 でした。 日本酒の国際化に向けて、日本酒を世界に発信するために、2007年に、若手の蔵元の全国組織「日本酒造青年協議会」の皆さんと協力して世界最大規模のワインコンペティション、IWC(International wine challenge) にSake部門をつくる事が出来ました。 まだまだ、全部の生産量の2%(155億円程度)しか輸出されていない日本酒が、今以上に、世界的に価値自体が定まっていなかった10年前にワインの檜舞台にワインと並び、品質の良いものを世界に発信出来る環境をつくったのです。 世界に日本酒の販路を広げていくには、既に酒販のライセンスを持ち、販路も持っているワインビジネスのネットワークに日本酒を乗せていくしかないと思いました。2013年に農水省の事業で製作されたDiscoveryChannelの番組を紹介させてください。この年にチャンピオンとなった福岡県八女市の「喜多屋」さんの木下社長に、IWCにSake部門新設に尽力してくれたサムが「どこの地域の蔵ですか?」と聞いています。 日本酒の国際化は、全国に広がる酒処を世界に紹介する事になるでしょう。また、2015年にチャンピオンサケに輝いた福島県喜多方市の「会津ほまれ」さんが、地元のお祝いの会のために製作した映像をご覧ください。その年には、チャンピオンサケ候補となる各部門の最高賞トロフィー7部門に2つ喜多方の蔵が入ったのです。これは、震災後、最もポジティヴな福島の発信となったと思います。 そして、これはIWCにSake部門が出来て10周年となった昨年、地方創生と、兵庫県産山田錦生誕80周年を記念して兵庫県がIWC Sake審査会を誘致してくれた記録映像はこちらです。 そして、今年、震災の時に全国が沈んで、宴会や外食を控えてしまい飲食業が大打撃を受けていた時に「お花見を止めないでください。東北のお酒を飲んで支援してください。」と訴えた、岩手県の南部美人さんがチャンピオンとなりお祝いの会で披露された映像がこちらです。 こうして、グラスの中の世界を追求し、世界に優れた日本酒を紹介する環境をつくる事に情熱をかけてきましたが、そんな私自身が、日本酒のソフトパワーを強化するには、グラスの外の世界、日本酒の文化を、同時に世界に紹介していかないと、日本酒のもつ可能性や、本来の価値を充分伝えることは出来ないのではないか?というおもいが深くなってきたのです。 そうした理由で、日本人である皆さんに、「日本酒に文化を感じますか?」 をうかがったのです。 今回投稿してくださったのは、40代から60代の方々で、今、もっとも社会に影響力のある世代から投稿いただけた事に心強さを感じます。violet-mさんやkkoさんからは2回目の投稿をいただきました。本当に有難うございます。 皆さんに共通するのは、日本酒の文化を含む、文化が失われていくことへの心配をされている事です。 人生の折り返し近くになり、次世代への心配な気持ちもフツフツしてくる頃、私も全く同じです。 これまで、ほとんど国内需要だった日本酒を世界に紹介し、その価値を国際的に上げていく事は、今の私達の世代が出来る次の世代へのプレゼントになると思います。 日本酒を世界酒へ、Sakeから観光立国に向けて、是非、皆様のお力をお貸しください。応援、よろしくお願いいたします!
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