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会議番号:3479 開催期間 2018年02月02日- 02月09日
Yes が30%程度ですが、医療機関を受診した方はいないようです。医療機関での相談は敷居が高いのでしょうか? 一方、Noの方も家族や職場に発達障害と思われる人がいるという投稿が多数届いています。発達障害は稀ではなく身近にいると感じている人が多いということでしょう。 発達障害の概念が広がった要因は、1980年のアメリカ精神医学会の診断基準(通称DSM)によります。抽象的な概念にもとづく診断から、具体的な症状にもとづく診断への大規模な変更がなされ、その特徴は「操作的診断基準」と呼ばれています。それは、病気に特徴的な複数の症状が記載されており、「何項目中いくつ以上を満たす」といった基準を設けることによって、診断の信頼性を高めようとしたものです。その結果、アメリカだけでなく世界中の専門家、さらには一般社会においても広く注目されることになりました。ほぼ同時期に、アスペルガー症候群も知られるようになりました。 加えてネットの普及により、診断基準にある症状を、より平易で簡便にしたさまざまなチェックリストが検索できるようになったことも大きいでしょう。ayaPaさんも述べていますが、ネットで得たチェックリストを見ると、誰にでも多少なりとも当てはまるものもあり、自分もそうでは?と思った人も少なくないでしょう。 kyoko004さんのご意見にもあるように、個性の範囲内にとどまるのかどうか、Zunさんや、めぐっちさんの、「違いを理解したい」という意見も聞くことも多いのですが、実際に診断することや理解することは容易ではありません。「個性の範囲を超える人」を発達障害と診断することになります。私は、具体的な症状の背景として、脳に何らかの変調があり、外界の情報を正しく把握したり活用することができず、生活に支障を来した状況、を確認して診断しています。周囲から見れば生活に支障を来している、あるいは周囲の人々を混乱させるような状況であっても、当人は問題意識に乏しいこともあります。 発達障害あるいはその可能性のある人への「対応」についても多くの意見をいただいています。理解ができなければ対応はできないということはありません。対応の原則は「傾聴」と「共有」です。当人の話に耳を傾けて、その人の内的な経験を否定したり修正せず、かつ無理に理解しようとすることなく共有してください。 いただいたご意見は、発達障害の代表的な2つのタイプ、ADHD(注意欠陥多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)が多いようですので、明日は両者について、その「理解」に焦点をあてていきたいと思います。まず、「自分は発達障害かも、と思ったことありますか?」にYes, Noでお答えいただき、ADHD(注意欠陥多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)について知っていること、見聞きしたこと、体験したことなどがあれば教えてください。 ★古荘議長の著書もお読みください『発達障害とはなにか 誤解をとく』(朝日選書)★古荘議長の過去の円卓会議より・発達障害の『障害』という診断名、違和感ありますか?・病気か個人の問題か、迷うことはありますか?・家族に障害者がいることは不幸だと思いますか?
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