働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3493 開催期間 2018年05月11日- 05月18日
YES、NOに関わらず前向きな提案を投稿していただき、ありがとうございます!年代も20代から60代まで、幅広い世代の議論になってきました。 あきんぼさんが自社の取り組みとして、「採用エントリフォームの性別選択で、男女どちらでもない『その他』を追加した」という事例を挙げてくださいました。「男」「女」ではない第三の性別を選べるようにしようという動きは海外でも見られ、その定義は国や地域によっても異なりますが、「男」も「女」も選びたくない人、どちらも選べない人のために配慮がなされた取り組みだと思います。 実はどんな性別欄がよいのかという議論も、時と場合によっては意見が分かれるところです。「その他」に丸をつけるのも違和感があるという意見もあります。性別欄を選択肢型ではなく、空欄にして自由回答にする、という事例もありますが、これも集計が煩雑になるとか、考えることを放棄したようで違和感があるという意見が挙がることがあります。 ではどうしたらいいのか。まうやんさんが「医療では『生まれた時の性』は必要かもしれないが、アンケートなどでは性別を選ぶことは必要ないのではないか?」と挙げてくださいましたが、示唆に富んだ視点だと思います。 性別欄をつくるときに、そもそもこのアンケートには性別欄が必要なのか?必要なのだとしたら、性別の情報をもって何を聞きたいのか?だから、「生まれたときの体の性」「心の性」「好きになる性」・・どの基準の性別を答えて欲しいのかを明確に説明すると答えやすくなるかもしれません。 つまり性別を問われた相手が腑に落ちる目的を、いかに提示できるかが大事だということだと思います。 例えば、「医療上の診断をするための情報になるので、生まれたときの体の性別を答えて欲しい」「合宿の部屋割りを判断するための情報になるので、日常生活においてより近い性別を答えて欲しい」「日常の意識調査なので、実際の日常生活でより近い性別を答えて欲しい」「出会いたい相手とのマッチングのための情報になるので、希望する相手の性別を答えて欲しい」などがあり、必要に応じて特記事項を記入できる備考欄もあわせて設けておくと回答しやすくなるかもしれません。 2kishir0さんは、制服、更衣室、寮など男女で二分されているインフラの見直しからスタートするのは、企業としても取り掛かりやすいのではないかとアイデアを挙げてくださいました。 Nekosaurusさんが希望する生徒のためにスカート以外の制服を用意している女子高の事例を挙げ、「大人が無理やり『女の子用』『男の子用』と商品を作ったり与えたりするのではなく、ダークな色からパステルな色など、その人の嗜好により選べる商品やサービスがあると良い」というアイデアを出して下さいましたが、誰もが自分らしくいられるための物や環境を用意していくことも企業にできるアクションでしょう。 ナカサワさんが、「パートナーが亡くなった時の保険会社の保障」や「携帯電話会社の電話料金の家族割」など、一緒に長年暮らしていても法律では「家族」扱いしてもらえない同性パートナーを「家族」として扱うことは、「民間ならではの柔軟性のある制度」だと指摘してくださいました。企業の力だからこそできることもあるという示唆が得られます。 blueberry53さんは、これまでのご自身の生活の中では、具体的なLGBTの課題に気付くきっかけは得られなかったとした中で、企業の提供しているサービスを知ることがきっかけで、そのニーズを知ることができたと教えてくださいました。 企業が新たな対応を行っていくことと並行して、たとえば「LGBTへの配慮を示す表示」など、その取り組みを周知していくこと自体が、「理解促進と一般化を推し進めるのではないか」(blueberry53さん)と指摘してくださいました。東京レインボープライドに出展をスタートし自社の取り組みをPRしたり、「同性パートナーへも結婚祝い金」などの制度の制定を社外に向けて情報発信したりする企業の担当者に話を聞くと、「自社の取り組みを発信することで他社も追随するきっかけになる」「社内外に向けて情報発信することが理解促進につながる」などの意見を多数聞きます。 Zonnetjeさんは、海外からの投稿をいただきました。「何も特別扱いしないこと」自体も自社の取り組みであると挙げてくださいましたが、差別はしないが特別扱いもしないということは重要な視点だと思います。 さて、最終日に向けてまだまだアイデアを募集したいと思います。あなたは、LGBTの課題に対して、企業はどんなことをすればいいと思いますか? 例えば今回議論にあがった性別欄、男女で二分されているインフラ、民間だからできることなどについて、あなたの考えを教えてください。今あなたが気になっているLGBTの課題は何か、それに対して企業は何ができそうか、どんな商品やサービス、取り組みがあると良いのか。もしあなたが担当だったら、何から始めて、何を実現させたいかなど、小さなことでも、大きなことでも、自由な投稿を、楽しみにお待ちしています!★阿佐見議長の過去の円卓会議・LGBTの今後の課題、知っていますか?<阿佐見議長が登壇した第20回国際女性ビジネス会議より>・「LGBT 大切な働き手、大切な消費者」<関連テーマの円卓会議>・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成?・セクハラ、パワハラを受けたこと、ありますか?
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