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会議番号:3513 開催期間 2018年09月28日- 10月05日
makkyo925さんの「アンコンシャス・バイアスには良いものと悪いものがあるのではないか?」という視点、とても大切だと思いました。アンコンシャス・バイアスが「悪」となるのは、それによって壁ができたり、成長の足かせになったりなどの悪影響を引き起こすときでしょう。 では、どんなアンコンシャス・バイアスなら害がなく、逆にどんなときに悪影響を引き起こすのでしょうか。 Risa@さんは、「私たちは青色・藍色・紺色・水色という言葉があるからその色を区別できるけれど、blueという言葉しか知らなかったら区別できない」という例を挙げながら、アンコンシャス・バイアスは、人が「言葉」を使ってものごとを「区別できるようにしている」ことと同じではないか?そう考えると、悪いことではないのでは?と指摘してくださいました。 これは非常に面白い視点で、私たちは普段「アンコンシャス・バイアスを使って生きている」とも言えると思います。例えばナカサワさんはお年寄りや幼児を見たときに、「彼らは体力がない」と考えて体力を気遣う、というアンコンシャス・バイアスの例を挙げてくださっていますが、幼児に重たい荷物を持たせようという発想にはなかなかならないものです。 アンコンシャス・バイアスの良い所は、前提を共有された状態で生活ができるといった効率化のメリットがあるのかもしれません。また、一番バイアスがない状態というのは知識がゼロなのではと考えると、赤ちゃんかもしれません。そう考えると、生きている中で知識が増えるとともに前提が蓄積され、アンコンシャスなバイアスが増えていくのは必然のような気もしてきますね。 一方で、DiamondBarさんが「本人がその人のためと思った行動でも傷つけてしまうこと」はあり、「自分自身の価値観による善意ある行動は、そこに善意があっても、すべてが許されるわけではない」と指摘してくださっています。同じ行動であっても、「思いやりになるのかお節介になるのかは人によって違う」(NOBUさん)という事実があり、アンコンシャス・バイアスが悪影響を引き起こすかどうかはその時々によって変わるのでしょう。 では、「アンコンシャス・バイアスは何かしら誰しも持っているもの」(地球交響曲さん)ならば、具体的にどう向き合って対処していくのが良いのでしょうか。 前回、「アンコンシャス・バイアス」を自覚してネガティブな現象に「ブレーキ」をかけるために、「アンコンシャス・バイアス」に気づいたその先のコミュニケーションの「アクセル」となってコミュニケーションを加速できるようにするために、できることは何かについても問いかけをさせていただきました。どんなことが「ブレーキ」になって、どんなことが「アクセル」になるのか。さっそくみていきましょう。 ネガティブの「ブレーキ」となる知識・気づきを得るためにできることとして挙がったのは、 「アンコンシャス・バイアスの存在を知る努力をする」(おれんじ78さん) 「自分の心をメタ認知する」(NOBUさん) 「事前に知識を得る機会を創り、偏見の度合いが大きいままにしない」(地球交響曲さん) アンコンシャス・バイアスは自分の心の中に潜んでいるものなので、バイアスを壊して悪影響にブレーキをかけるためには、まず自分のもっているバイアスを見える化した上で、そのバイアスとどう付き合うのかを考えることが有効だということでしょう。 それでは、アンコンシャス・バイアスに気づいたその先のコミュニケーションを加速する「アクセル」、気づいたその先のコミュニケーションの取り方はどうでしょうか。 DiamondBarさんは「男性であれ女性であれ、仕事で特別な配慮はしてほしくない人もいれば、家族のサポートのために周りの協力を得たい人もいるはず」と指摘され、「本人の希望を聞いた上で仕事の与え方を配慮している」と教えてくれました。「まず相手の意向を聞くこと」(ナカサワさん)、そして、「聞いてから自分が出来ること、周囲の協力を求めること」(ナカサワさん)が必要だということでしょう。 知識を得て「アンコンシャス・バイアス」に気付いたその先の、コミュニケーションのアクセルになるアイデアは、他にもあるかもしれません。例えばアンコンシャス・バイアスをもたれた・・と感じるような嫌なシーンや気まずいシーンに遭遇した時に、場の空気を悪くせずに切り抜ける、気の利いた切り返し方のアイデアが考えられるかもしれません。相手が持つアンコンシャス・バイアスに気付いた時に、当事者自身がちゃんと声を上げる、というコミュニケーションも、有効かもしれません。みなさんの日常での実体験や、周囲で見聞きしたことを振り返ると、どんなことが考えられるでしょうか。 さて、最終日に向けて再度問います。 みなさんは、「アンコンシャス・バイアス」は、悪いことだと思いますか?自分の心にあるアンコンシャス・バイアスとどう上手く付き合っていけばよいのか、実際にネガティブな現象にうまく「ブレーキ」をかけられたと思う出来事、気づいたその先のコミュニケーションの「アクセル」を踏むことに成功したと思う出来事があれば、教えてください。家庭や学校、職場など、みなさんの身近な場で、どんな些細なことでも、結構です。みなさんの投稿をお待ちしています!★阿佐見議長の過去の円卓会議より・LGBTの課題への取り組み。企業の事例、知っていますか?・LGBTの今後の課題、知っていますか?
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