働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3577 開催期間 2020年01月17日- 01月24日
日本のメディアが国際ニュースをあまり報道しないのはなぜでしょう。パフィンドーナッツさんが言われることが核心をついているように思います。「海外の出来事は他人事と感じている日本人が多い」ので報道しないというご意見です。私がニューズウィーク日本版で仕事をしていたときも、湾岸戦争とかダイアナ妃事故死などの大きなニュースを除くと、あまり日本人の読者は関心がないように思えました。読者アンケートをすると「アジアの出来事に関心がある」という答えが多かったため、アジアの特集を組んだりもしましたが、売れ行きとしてはかなり悪かったと記憶します。日本は島国です。隣国とは海で隔てられています。イギリスも同じですが、違うのはイギリスは常に大陸からの脅威にさらされていたということでしょうか。ローマ時代からイギリスは最果ての野蛮な国として扱われていました。中世以降はフランスやスペインが常にイギリスを支配下に置くことを狙っていました。日本も大陸からの脅威にさらされたことはありましたが、概して平穏に暮らしてきました。むしろ朝鮮半島にとっては、日本のほうが東方の脅威でした。韓国を旅行したとき、日韓の対立について話を聞いたことがあります。その韓国人は韓国と日本は200回以上も戦争したというのです。私たち日本人は、朝鮮半島との戦争といえば、7世紀の白村江の戦い、鎌倉時代の元寇の役、それに秀吉の朝鮮侵略、そして明治の朝鮮併合ぐらいでしょうか。松浦水軍による海賊行為は私たちにとっては、戦争と呼べるようなものではないのですが、朝鮮半島の歴史の中ではそれも立派な戦争だったと言えそうです。立場が違えば物事の見え方が違うということですが、四方を海に囲まれている日本は、朝鮮半島も中国もロシアも本気で脅威と考えたことはないと思います。このことが日本が周囲のことをあまり気にしない根源的な理由だと考えます。まして遠く離れたヨーロッパの情勢などあまり気にしている人もいないのではないでしょうか。中東にしても、エネルギー以上の関わりを持ったことはほとんどありません。第二次大戦で日本を占領したのがアメリカだったことも、私たち日本人の「国際感覚」に大きな影響を与えたと思います。アメリカは日本を自立させることを占領政策の中心においたからです(もちろんそれは日本のためということではなく、当時の国際情勢によるものです)。その結果、私たちは日本の安全保障を気にすることなく、経済復興に力を注いできました。それがうまく行ったことで、日本人は自信をつけてきたのですが、右肩下がりの今となってはあらゆる方面で日本人が自信を失っているようにも見えます。テレビなどで「ここがすごい、日本」といった番組が多いのも、むしろその自信喪失の裏返しかもしれません。さて皆さんに伺います。いろいろな国際ニュースがありますが、何か気になっているニュースはありますか。それはなぜですか。★藤田議長の過去の円卓会議より・小泉環境大臣にして欲しいこと、ありますか?・広がる「自国第一主義」、危険だと思いますか?・海外メディアのニュース、ウォッチしていますか?
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