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会議番号:3621 開催期間 2020年12月04日- 12月11日
いよいよ最終日となりました。難しいテーマであるにもかかわらず、これまでに沢山のご意見をいただき、ありがとうございます。 Zonnetjeさんから、立ち直ろうとする人の声を第一にというご意見をいただきました。確かに、支援をする前に、その人の課題やニーズをよくアセスメントすることが大事であり、私たちもそのことに一層力を入れていきたいと思っています。 同じくZonnetjeさんからは、メンター的にプロに頼れる仕組みがあれば参加しやすい、まうやんさんからは、専門家のアドバイスがあれば挑戦してみたい、パフィンドーナッツさんからは、専門家やコーディネーターがいれば私も少しは動ける、という嬉しい言葉をいただきました。立ち直り支援においては、まず保護観察官(更生保護の専門官である法務省職員)がその役割を担うのだと思っています。保護観察官は、国家公務員試験を受けて採用された後、立ち直り支援に関するトレーニングを受け、保護司等からの相談に乗りつつ、主体的に保護観察に関与しています。ちなみに、第一線の保護観察官の約4割は女性です。私にOJTをしてくださったのも、尊敬できる女性の保護観察官でした。 Jerrybさんからは、高齢者の居場所を一緒に作ってほしいというご意見をいただきました。高齢の犯罪者の抱える問題は大きく、特に居場所のないことが再犯につながっている場合が多いと感じます。その人が地域で孤立しないような交流の場を一緒に作ることができれば、大変ありがたいと思います。 unagiさんは、多様な人が集まる学びの場に参加することに言及してくださいました。そのような関わりも大歓迎です。私たちも学びの場を増やし、関わっていただきやすくしていきたいと思います。 Penguinさんのおっしゃるように、支援する人のための環境整備も大切だと改めて思いました。恥ずかしながら、ルーブリックという言葉は初めてでしたので、思わず検索してしまいました。 真打ちさんのように、挨拶などの声かけという参加もありがたいです。それが犯罪や非行の予防につながります。また、一定の思考に固執しない柔軟性が、立ち直りにとても重要だと私も思います。保護観察の対象になる人には、「この生き方しかできない」と思い込んでしまっている人が多いと感じます。今回のテーマにダイバーシティを加えたのは、まさに多様な人との出会いが柔軟な思考を育て、それが犯罪や非行をしないという別の生き方の選択につながるのではないかと思ったからです。 DiamondBarさんからは、個人の心理的負担を減らす工夫についてご意見をいただきました。組織のメンバーになっていただき、メンバー間でサポートしていただく、そのような仕組みをさらに作ることができればと思います。 会議初日からのご投稿を私なりに整理してみますと、①立ち直り支援や支援の担い手についてもっと知ってもらう、②立ち直った人にも支援の担い手として加わってもらう、③コミュニティやグループに資格を与えて参加してもらう、④大きく個人に頼るのではなく、みんなに少しずつ関わってもらう、⑤支援の担い手の待遇をもっと手厚くする、⑥専門家がしっかりとサポートする、という観点から皆さんに様々なアイディアをいただきました。 私自身、この1週間で多くの気づきを与えていただきました。皆さんのご意見を私なりに実務や政策に役立てていきたいと考えています。できればお一人お一人から、もっと沢山のお話をうかがいたい気持ちです。 これまでにご紹介しましたように、更生保護には、保護司、更生保護女性会、BBS会、協力雇用主といった民間ボランティアが参加してくださっています。今年8月には、個人・企業・団体に寄附という形で参加していただく「立ち直り応援基金」も創設されました。このような新しい取組を一つの契機として、働く人たち、コミュニティ、NPO、企業などが持つスキル、アイディア、つながりを上手にシェアし、ダイバーシティ溢れる豊かな立ち直り支援を実現していきたいと思っています。それによって安全・安心な社会が築けるものと信じています。 これを機に、皆さんに立ち直り支援について関心を持っていただき、できましたら、可能なところからご参加いただけますと大変幸いです。 このような議論の場をいただきましたことに心から感謝いたします。そして、参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました! (以上のコメントの文責は、私個人にありますことを申し添えます。)★更生保護の活動について、詳しくは法務省保護局のサイトをご覧ください。
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