働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3675 開催期間 2022年02月25日- 03月04日
皆さま、今回もたくさんの回答&投稿をお寄せくださいまして誠に有難うございました。 「YES」とお答えいただいた方が全体の7割前後を占めるに至ったのは、この「働く人の円卓会議」において「ピア」の方々を対象に問いかけたが故というところもあるでしょうか。もちろん、近年は比較的若い世代を中心に将来への不安などから投資に積極的に向き合おうとする方が増えているようですし、一般NISA(小額投資非課税制度)や、つみたてNISA、iDeCo(個人型確定拠出年金)などの普及に官民がともに積極的に取り組んでいるところも大きいのだろうとは思います。 パフィンドーナッツさんが指摘されているように「投資がマネーゲームになっている」といった部分も確かにあるとは思います。ことに「暗号資産(仮想通貨)」への投資に関しては、そうした要素が多分にあるものと個人的にも感じています。それは、投資対象の「価値」というものが非常に特定しにくく、単に市場価格の上下動のみに注目せざるを得ない仕組みになっているからでしょう。 その点、株式投資の場合は対象企業の日々の企業(経営)努力とその成果としての利益成長、経済社会への貢献など、評価の対象となり得る様々な「価値」というものがあります。もちろん、その価値が損なわれそうになったり、過大に評価され過ぎていたりした場合には「撤退」することも必要なのですが、JIMAさんやwalk714さんがおっしゃるように、利益確定のタイミングや「出口」を判断するというのはなかなか難しいものであることも事実ですね。 できれば、より長く安心して付き合える投資対象と出会いたいものですが、例えば国内の株式市場に絞ってみても、そこに上場する企業は実に“多様”です。そこで、真打ちさんが指摘されているように4月4日から東京証券取引所は「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3市場に市場区分を見直します。まだまだ詰めの甘いところもありますが、これまでよりも厳しい順守基準に照らして区分の見直しを行うようになることは、投資家が銘柄選別を行う際の参考にできるというだけでなく、企業の経営改善努力にもつながるでしょうし、ひいては東京市場全体のレベルの底上げが図られることにも期待したいところです。 本当に高い「価値」を認めることができる対象があったとして、その価値に見合わないほど安い(低い)水準にまで市場価格が低下してしまう場面があったなら、そこは「投資のチャンス」と考えることもできるのではないかというのが、今回のような地政学的リスクの高まりなどを背景とした市場の混乱に対する一つの見方です。当然、戦争や侵略行為など断じて認められるものではなく、一刻も早い平和的解決を望む心持ちであることは議長も多くの皆さまとまったく変わりません。 今回の円卓会議を通じ、あらためて考えさせられることが議長にも沢山ありました。そこで再認識したことの一つは「産業資本の担い手として家計が果たす役割はやはり大きい」ということでした。たとえ投資に直接関わっていなくとも、私たちは年金積立金や生命保険の責任準備金などを通じて間接的にも産業資本を支えているわけで、そうした仕組みを皆で支えて行くために企業や個人(家計)ができることを、今後も折に触れて考えて行きたいと思いました。皆さま、この一週間本当にありがとうございました。★田嶋議長の過去の円卓会議より・SDGs経営やESG投資、興味ありますか?・自分に合った保険(保障・補償)、選んでいますか?・マイナス金利。あなたの生活に影響ありますか?
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