働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3683 開催期間 2022年05月20日- 05月27日
たくさんの投票と投稿をありがとうございます。YESの方が少しずつ増えているようで「変えていこう」という皆さんの意識を感じます。 「家庭内で叩かない子育てを実践する事が、暴力への違和感を育む」という真打ちさんの言葉が印象的です。部活や学校のみならず、まず家庭から叩かない子育てを実践することで、子ども自身が暴力に対して「なぜ叩かれる必要があるのか?」と違和感を持つことが、抑止力やSOSにもつながるでしょう。筆者も「叩かない子育て」を推進しており、オフィシャルサイトでは「叩かない子育て宣言」のコーナーを設けています。叩いてしまっている大人は、まず宣言することが自分自身への抑止力になります。 「すべての教科書の裏表紙に体罰禁止の法律と、通報窓口を入れる」(ひるねさん)の提案のように、すべての子どもたちが知る仕掛けも必要でしょう。 もし暴力を受けた場合は、子どもがそのことを伝えられる体制も必要です。 今まさに、国会で「こども家庭庁」「こども基本法」の議論が進んでいますが、「こども真ん中」という言葉が飛び交い、子どもの意見をどのように聞き、反映させていくかが問われています。学校ではスクールカウンセラーの配置が進んでいますが、まだまだ十分でないのが現状です。法案が通ったらぜひ、この部分も全国的に広げていただきたいと思っています。 そして多くの方が「指導者の育成を」と投稿くださいました。ナカサワさんが投稿くださいましたが、「自分が受けた『努力根性で勝つ』式を生徒に与える」指導者がまだまだ多いのが現状です。暴力でサッカーや野球が上達するわけではありませんし、むしろ逆効果。暴力で礼儀を学ぶというのも、冷静に考えればとてもおかしな話です。部活の指導者になる場合は、まず子どもの権利や科学的に有効な指導法を学ぶべきでしょう。それを学校ですべて引き受けるのは困難と思います。 「スポーツは、専門スタッフがいて、育成を重視する地域のスポーツクラブを充実することとし、部活ではあくまでも誰でもがスポーツを体験し、安全に楽しむことを学ぶ場に限定する方が良い」((blueberry53)という投稿のように、分けて考えることも必要かもしれません。 2日目にも紹介しましたが、スポーツ庁では「運動部活動の地域移行に関する検討会議」が行われています。地域と連携しながら実施していくというのが、これからの当たり前になるのではと思っています。 勝利至上主義の考え方によって、体罰が横行している現実もあります。 「それ(暴力)は犯罪である」と、いーちゃんさんは言い切ってくださいました。刑法では、暴力で相手がけがをしたら傷害罪、相手が傷を負わなくても暴力をふるった場合は暴行罪となります。 もちろん、刑罰で縛って指導者を怖がらせることで体罰をなくしていくことは得策とは思いませんが、なかなかなくならない現状を考えると、そのくらい強いメッセージも必要なのではと思ってしまいます。 「部活での暴力。防ぐ方法、ありますか?」教師やコーチ、監督は、「体罰は暴力」という認識を持ち、子どもを伸ばすという関りをすべきと思います。子どもへのいい関わりを広げていくには、どうしたらいいでしょうか。好事例なども含め、ぜひ教えてください。
◆高祖議長の過去の円卓会議より
・こども基本法の成立、必要ですか?
・児童虐待、過去最多20万件。防ぐ仕組み、いい案ありますか?
・叩かない子育て、日本は実現できますか?
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