働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3683 開催期間 2022年05月20日- 05月27日
「部活での暴力をなくしたい」という、皆さまのさまざまな角度からの投稿、とてもうれしいです。 みもざさんは、「高校時代に指導教員に殴られた一人」として投稿してくださいました。「その後、身体の故障もありそのスポーツ自体が嫌いになりました」と書いてくださっていますが、せっかく興味を持ち、スポーツが楽しかったのに、体罰や暴力、暴言によって嫌いになってしまったという方も少なくないと思います。体罰、暴力は、子どもの技術を伸ばしませんし、心を壊します。さらに大好きなスポーツを嫌いになってしまうなど、スポーツから遠ざけてしまう可能性もあるのです。 「監督の指示なくプレーするスタイルにすることで、社会に出ても役立つ人間になる」(DiamondBarさん)と指導法の実例を書いていただきましたが、まさに子ども自身が考えてチャレンジしていく考え方が重要だと思います。 レッズさんは「部活の指導者になるためには、体罰は暴力(犯罪)であるという教育を受けることを必須に」という投稿を、シンゴパパは「再教育して再生する機会を設ける仕組みも必要」と書いてくださいました。それぞれの意識に頼るより、仕組みや制度を作っていくことも必要なのかもしれません。 「教育や生活の指導に加え部活動はそもそも教職の負担が多すぎ」(Piwoさん)というのはもっともだと思います。部活動の在り方と共に、誰が担当するのかももっと柔軟に考えて、可能なものは地域に移行していくべきと思います。 5月26日「岐阜協立大の野球部員、倒れ死亡 ランニング中に、救急車呼ばず」 という記事がありました。通常20~30分のランニングだったのに、この日は1時間以上させていたようです。まだ詳細はわかっていませんが、罰として走らされていた可能性もありますし、その場合は、体調が悪くても言い出しにくかったのかもしれません。 子どもを暴力と暴言で押さえつけるような、時代錯誤的な方法はもうやめるべき時になっていると思います。「子どもを伸ばす」ことを考えれば、指導者はどのように伝え、教え、関わっていくのが有効なのか。答えはおのずと見つかるはずです。 こども家庭庁、こども基本法がスタートする2023年度は、部活はもちろんですが、すべての人が子どもの人権を尊重し、子どもへの関わり方を変えていく転換の年となればと思います。
◆高祖議長の過去の円卓会議より
・こども基本法の成立、必要ですか?
・児童虐待、過去最多20万件。防ぐ仕組み、いい案ありますか?
・叩かない子育て、日本は実現できますか?
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