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会議番号:3696 開催期間 2022年09月30日- 10月07日
ビッグマック指数というのをご存知でしょうか。イギリスのエコノミスト誌が発表している指数で、ビッグマックによる「購買力平価」を示しています。購買力平価とは、同じ物を現地通貨でいくらで買えるかを比較して、通貨の価値を計算するものです。興味のある方は以下のページを参照してください。いろいろな通貨を比較することができるようになっています。 ★エコノミスト誌 The Big Mac index 今年7月時点の数字ですが、ドルと円との関係で言うと、ビッグマックがアメリカで5.15ドルなのに対し、日本では390円で買えます。ここから導き出される為替相場は1ドル=75.73円。実際のレートは今日現在で144.67円ですから47.7%も過小評価されているわけです。もちろんビッグマック指数は一つの目安にすぎませんが、すごい数字だと思いませんか。うかうかビッグマックを食べようものならその値段にびっくりします。 さて問題は、日本がこんなに過小評価されていいのかということです。もともと変動相場というのは、ある国の国際収支が悪化すれば、その通貨が安くなって国際収支が改善するという仕組みです。すなわち輸入品が高くなり、輸出品は現地で安くなるため数量が増えることで収支のバランスがよくなります。バランスがよくなれば為替相場も動きます。しかしそうしたリバランスを引き起こす「経済力」が必要です。つまり輸出産業であったり、輸入品の代替といったことです。 日本の経済力はどうでしょう。バブルが弾ける前までは、日本の経済力は世界第二位でした。しかし今は中国にはるかに置いて行かれてしまいました。産業の競争力がなくなっているから、為替が安くなっても、ばんばん輸出できる物が少ないのです。自動車はまだ辛うじて生き残っているものの、家電は昔日の面影はありません。 つまり円安になっても回復する力が足りないのではないかと思われます。このままずるずると沈んでしまうのか。世界史的にはイギリスなどはあれほどの繁栄を誇ったのに、今やポンドは史上最安値、この先どうなるか見通せません。日本も同じような苦境に陥りつつあるように見えます。 さて皆さんはこの先の日本の価値がどうなるとお考えでしょうか。超円安の今、日本の国際的な価値は下がり続けると思いますか? いろいろ考えてみましょう。★藤田議長の円卓会議より・あなたは、メディアリテラシーが高いですか?・対中関係、厳しくなっていると思いますか?・コロナ経済対策、政府に望むことありますか?
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