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会議番号:3696 開催期間 2022年09月30日- 10月07日
「いまいくん」さんの「経済的な価値よりも国民が幸せを感じられるような社会であればいい」というのはとてもよく分かりますが、実は経済という物差しで測った価値が国民生活を左右してしまいます。言うまでもなく、対ドルレートが下がれば原油の輸入価格が上昇し、ガソリン代が上昇します。燃料費が上がれば、輸送コストにはね返り、電気料金が上がり、夏冬の冷暖房費に響きます。すでにこの秋には多くのものが値上がりをし、テレビでは節約に駆け回る主婦のインタビューがあふれています。その意味では、経済的価値と国民生活は直結していると言っても過言ではないでしょう。 黒船さんの「超円安はアカデミアでは大問題」というのはその通りです。給料も安いし、ポストもないから日本で研究を続けるのは無理だと考える人が増えています。これが論文数の減少につながり、結果的にアメリカやドイツ、中国などに置いて行かれています。しかし日本のお役所も政治家もどうも目先のことにとらわれがちで、待遇改善や研究費の増額は進みません。ノーベル賞の季節ですが、受賞した学者がインタビューで基礎研究の重要さを強調してもそれがどれほど響いているでしょうか。 円安のポイントのひとつはもちろん日銀の「超金融緩和」です。黒田総裁が就任して「異次元の金融緩和」を打ち出して10年近くになりますが、その効果は非常に偏っています。たとえば株価は上がっても、生産性は上がらないし、給与も上がりません。国民の購買力が上がらなければ、経済を引っ張ろうにも牽引車がありません。企業はコストカットで競争力を保とうとするから、なかなかプラス方向での切磋琢磨がありません。 思い出してください。異次元の緩和のときに、「アベノミクスの3本の矢」と言ってましたね。金融緩和と財政出動、そして3番目が「新たな成長の芽」だったはずです。その成長の芽は果たして育っているでしょうか。私にはそうは見えません。成長の芽が育つためには、悪く言えば「ゾンビ企業」には退場していただかなくてはならないのです。しかしバブルが弾けて以来、そういった新陳代謝はなかなか進んできませんでした。よく言う「激変緩和措置」ばかりに目が行って、大きな変化、構造的変化を嫌ったためだと思っています。企業には内部留保ばかりが積み上がり、投資が進みません。これでは経済のイノベーションとかできないですよね。 さて皆さんにお尋ねします。これまで円安→輸出企業に好影響→株価上昇というサイクルがありましたが、もはや円安によるメリットよりもデメリットが大きいと思われますが、為替相場はどのようになればいいと思われますか。円高容認? 円安容認? ほどほどの円相場はいくらぐらいですか。★藤田議長の円卓会議より・あなたは、メディアリテラシーが高いですか?・対中関係、厳しくなっていると思いますか?・コロナ経済対策、政府に望むことありますか?
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