働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3721 開催期間 2023年08月25日- 09月01日
雇用機会均等法が施行されたのが1986年。それまでは、女性は「永久就職先(結婚相手)」を探すために会社に入ると考えていた人も少なくありませんでした。そして「男性がバリバリ働き、女性は家庭のことを担うのが当たり前」と多くの人が考えていました。 しかし、40年近くの月日が流れる中、働き続ける女性が増え、企業にとって重要な仕事を担うようになりました。 これまで男性が担当だった「仕事」を女性もするようになったのに、女性が担当だった「家事・育児」はそのまま。いかに不公正であるか、また女性にどれだけの負担がかかるか。子どもでもわかりますよね。 さて、このテーマもとうとう最後。前回の「負担の軽減」に続き、「柔軟な働き方」「意識の改革」を中心にメッセージをいただきました。 まずは、YESの方の意見から拝見しましょう。 『家事育児参加がビジネスの力に』というナカサワさん。賛成です。最近「リスキリング」が注目されていまが、「家事・育児から学ぶ、ビジネス力UP」みたいな講座に、企業が取り組んでほしいですね。 『フル在宅勤務で夫婦逆転』という、おがわさん。ご主人も本当はもっと関わりたかったのに、時間が無かったのかもしれません。テレワークだと通勤時間をプライベート時間に転換できて、夫婦の負担割合が逆転したいい事例ですね! 『昭和世代に納得させるのは、結果を示すこと』というDiamondBarさん。同感です。おがわさんもそうおっしゃっていますよね。多くの経営者が「テレワークは生産性が下がる」と思い込んでいます。テレワークをするには、デジタル化が前提です。デジタル化の過程の中で、業務の見直しを行うこと。離れていてもマネジメントをしっかりして、時間当たりの生産性を評価することが大事ですね。 『子育ては楽しい』と、3つの考え方を教えてくださった、パパのレッズさん。おっしゃる通り、男性が子育ての楽しさを実感することが大事ですね。 『2人で家事・育児をするという価値観が必要』というn.danさん。「手伝う」「手伝ってもらう」という大前提を変えていかないといけませんよね。 次は、NOの方の意見も見てみましょう。 『子どもの時からの体験や教育』が大切という、みもざさん。子どもは、母親と父親の様子をしっかりみて育ちますよね。私の夫の母は完璧な専業主婦だったからか、「女性は家にいるのが当たり前」「男はごはんが出るのを待つだけ」という、超昭和男性です。まあ基本的な考え方は変わらないのですが、「世の中が変わったので仕方ないな」と最近は少しあきらめて、簡単な料理は作るようになりました。一歩一歩です。 『フレックスタイム制で勤務時間を柔軟に』という、しょこさん。やっぱり時間を効率的に使うことが重要ですよね。それには、個人の事情に合わせてフレックスタイム制はとても有効だと思います。 『働き方に影響する部分は未だママ』というめいさん。本当にそうですよね。『第7回全国家庭動向調査』でも、あきらかに担当している内容が異なります。ママだって大切な仕事をしているはずなのに・・・。分担比率だけでなく、中身も変えていく必要があると思います。 今回のテーマは、私の専門であるテレワークではなく、「家事・育児」という視点から議論をさせていただきました。でもやっぱり、テレワーク(在宅勤務)や柔軟な働き方は、ここでも大切なんだなとあらためて実感しました。 皆さんにいただいたご意見から得た、まとめです。 「家事・育児」の負担が妻に偏らないようにするには、「家事・育児サービスを活用すること」「柔軟な働き方で時間を創出すること」「会社はもちろん子どもの教育に組み入れること」が重要。 本当に、一週間、ありがとうございました。★田澤議長の過去の円卓会議より ・テレワークは出社よりも生産性が上がりますか?・コロナ後も、テレワーク希望ですか?・コロナ禍のテレワーク、うまくいっていますか?
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