働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3042 開催期間 2010年09月11日- 09月19日
「どんな働き方なら、働き続けることができるでしょうか」という投げかけに、たくさんのメッセージをいただきました。 まず、【YES】と答えてくださった方から。時短勤務、産休育休を経つつ、フルタイム正社員で働き続ける3児の母のkumizさん。会社を辞め、フリーランスという道を選んだAsukaさん。娘さんが成人になって、ようやくアクセル全開になったうづきさん。いずれも厳しい時期を乗り越え、「今の働き方を続けることができる」ことに、とても満足されているようですね。 一方【NO】と答えられている方は、「ずっとそれを考えてきた」というjerseyさんのように、それぞれの現状の中、これからどう働くかを模索されているようです。 さて、今日は「私の場合」を少しお話させてください。 私は大学卒業後、Uターン就職で地元のメーカーに勤務しました。その会社は、女性の総合職を採用し、育児休業制度も整っていて、「一生この会社で働き続けたい」と心から思っていました。でも、予定に反して、私は27歳のときに「結婚か仕事か」の選択を迫られることになりました。結婚したい相手が全国転勤がある人だったのです。悩んだ結果、「仕事は、ひとつではない。働く意思があれば、また別の仕事に就けるはず。」と思い、なんと「結婚」を選んだのです。 結局、結婚後1年半勤めた後、長女の妊娠と夫の転勤が重なり、退職。しかし、「働き続けたい」という思いは強く、仕事を探し始めたのですが、都合のいい仕事はなかなかありません。そんな中、私が見つけた答えは、「パソコンを使って家で働く」というものでした。今では当たり前でも、はるか18年前のことです。そして、パソコン通信のコミュニティのサポーターから始まり、小さな記事を書くライター、パソコンの解説本の出版と、一歩ずつ進みながら仕事を続けてきました。その間、3人の娘を出産し、夫の転勤で全国5ケ所を転々としました。 もちろん育児と仕事の両立は大変でしたが、インターネットのおかげで「時間」と「場所」に縛られずに、仕事をすることができました。今は、会社経営へとステップアップし、私の人生の転機となった長女は、もう大学生です。 私のような道(会社を辞めて、独立する)がベストな回答だとは思っていません。今の社会情勢の中、会社で働けるのであれば、働き続けるほうがいいに決まっています。でも、そのために、結婚や出産をあきらめることがあってはいけない。女性は頑張って仕事と子育てを両立させ、乗り越えてきましたが、私が悩みもがいていた25年前から「自分が頑張りさえすれば」という答えは変わっていません。 そして、この10年、自分なりに試行錯誤の結果、見つけた「女性が頑張る」以外の答えは、「柔軟な働き方」でした。人生という道には、さまざまな障害物やデコボコ道があります。アクセルを調整しながら働き続けるためには、これらに柔軟に対応できる運転方法、つまり「柔軟な働き方」を、男性も含めて可能な社会にすることではないかと考えています。 「どんな働き方なら、働き続けることができるでしょうか」という投げかけに対する私の答えは、「場所や時間に縛られない働き方」でした。 さて、今回のテーマに関して、最後の投げかけとなります。結婚・出産・転勤・病気・介護……。さまざまな壁があっても働き続けるためには、「自分が頑張る」以外、何が必要だと思われますか? 保育所?学童保育?ホームヘルパー?子育て中の親を守る法律? 会社の子育て支援制度? 男性の意識改革? などなど。こういう働き方ができたら、こういうサービスがあったら、こういう支援があったら、「私は働き続けることができます」。そんな、率直なご意見をお待ちしています。
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