働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3042 開催期間 2010年09月11日- 09月19日
「どういう働き方があったら、サービスがあったら、支援があったら働き続けられるか」という私からの投げかけに、さまざまな視点からご意見をいただきました。ありがとうございました。 「パートナーの協力が一番」というomayugeさん。素敵な方とめぐりあえて、羨ましい限りです。でも、実際には、男性のみんながみんなomayugeさんのパートナーさんのごとくであるとは限りません。そういう男性をひとりでも増やすことが大切ですよね。今、国が取り組んでいる「イクメンプロジェクト(http://www.ikumen-project.jp/)」も、そういう意味で重要なんだな…と思いました。 「働き続けるために何が必要かと考え、それを選ぶ勇気が鍵」というnarumaihornさん。うーん、なるほど。中でも強くうなづいたのは、「家事は手抜きか外注」「近所にシッターを確保」。実は私も、家事と子育てについては、 「人に頼めることは頼む」と割り切る方針でやってきました。「仕事と家庭を両立していると思ったら、家政婦さんに夕飯を作ってもらっているなんて…がっかり。」と言われたこともあります。でも、自分が外で働きつつ、(家事嫌いの)夫にストレスを感じさせずに、子どもたちが栄養バランスの良い食事をとって健康に育ってもらうための最適の方法だったと確信しています。 「プロのシッター」という概念や制度があるといい、というyumminさん。確かに、ひとりで仕事と子育てを両立させるのは本当に大変ですよね。突然の出来事があっても、確実・安心に頼める人がいると思うだけで、安心して働くことができます。「保育ママ」だけでなく「保育プロ」制度もぜひ充実させてほしいものです。 「中学校に給食を」というchieco76さん。同意です! 保育園・学童施設に比べて注目度が低いのですが、「働く母」にとっては、とても重要な要素だと思います。 「休業条件を緩和してほしい」というkopandaさん。そして、「計画年休が取れる環境を」という遠峰あかねさん。子育てが終わったら介護…という方も多く、女性が働き続けるには、まだまだ難しい社会であることを実感します。 私は「女性が働き続けるための大変さ」を身をもって体験してきました。でも、一方で、会社の経営者として「会社を維持し、お給料を払い続ける大変さ」も実感しています。働く女性のみなさんが全員、子育てや介護を乗り切るために「どうやって仕事を休もうか」と考えていると、経営者としては、正直厳しいものがあります。会社は、みなさんに「働いてもらうために」雇用しているからです。これがすれ違い状態のままだと、「女性を雇用するのは控えよう…」と思う経営者がいないとも限りません。 そこで、提案です。「もっと休ませて」だけではなく、「こういう風に働かせて」と、お願いするのはどうでしょうか。みなさんだって、100%休みたいわけではありませんよね。無理のない範囲で働いて、その分はしっかりお給料をもらって、長く働き続けられるほうがいいのではないでしょうか。雇用者と被雇用者の望む方向性を同じにできたら、もう少し早く「女性が働き続けやすい」社会になるのではないか、と、私は考えています。短時間勤務はもちろん、在宅勤務、圧縮勤務、さらには、時間拘束のない勤務など…さまざまな「柔軟な働き方」を実現するための意識改革・制度改革・法制度改革に、官民協力しあって、もっともっと真剣に取り組んで欲しいと思います。 そのためにも、今回いただいたような、働き続けたい女性たちの「声」を、経営者や国にきっちり届け続けたいですね。 「女性が働き続ける」という大きなテーマに、さまざまな切り口から、引き続き取り組んでいきたいと思います。また、どこかでお会いしましよう。
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