働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3064 開催期間 2010年11月15日- 11月29日
はじめてイー・ウーマンの円卓会議に参加させて頂くことになりました、映画監督の松井久子です。 よろしくお願いします。 私は、この11月20日に公開予定の日米合作映画『レオニー』を、7年の歳月をかけて完成させました。作品は、世界的彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの生涯を映画化したものですが、その動機のひとつとして「日本映画は世界のマーケットを視野に入れることなく、国内だけのビジネスとして完結してしまっている」ということがありました。 確かに、少子高齢化が進む今の日本は、自慢だった経済力が弱まったことで、なんとなく自信を失い、人々の心は内向きになっているように思えます。 でも、はたしてそれでいいのだろうか?「経済力」が弱まった今こそ、「文化」で、日本の個性を世界に伝えるときではないだろうか? そのように思って、明治・大正の時代に来日し、日本の風土の中で子育てをしたアメリカ女性の物語を映画にしたのです。 作品の舞台となった20世紀初頭の日本には、世界に誇る「暮らしの文化」があり、四季折々の「自然の美しさ」がありました。それを映像の中に閉じ込め、広く世界の人々に観て貰いたいと思いました。 さて、私はこの合作映画の製作過程で、この国の美しさや、日本映画スタッフの高い技術と芸術性を、たいへん誇らしく思ったのですが、あなたにとって「日本が世界に誇れること」はありますか? あるとすれば、それは何ですか? ないとすれば、今のままでいいですか? どうしたらいいですか? ぜひ皆さんのお考えをお聞かせください。
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