働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3066 開催期間 2010年11月29日- 01月15日
1週間にわたり、番号の議論をしてきました。反対論の多くは、プライバシーの観点で、番号による管理の不気味さを指摘する人が多かったようです。 では現状はどうなっているでしょうか。たとえば携帯電話のSIMカード番号など、民間の会社で我々個人が特定できる番号が数多く存在しています。個人情報保護の網がかぶせてありますが、不正行為があれば簡単に流出します。 そこで、社会保障・税共通番号の導入の際に、プライバシーの問題を権利救済が可能なようにきちんと法律で位置づけ、政府や民間の不正行為を監視する機関も置いて、厳重な対応をするよう政府に求める、そのような手当てを講じつつ、IT社会に不可欠な番号を政府の活動にも導入する、このようなアプローチをとることが望ましいと私は考えています。 政府は、今週中にでも、番号制度の導入に向けた中間整理を公表する予定です。その中では、社会保障番号を税務に活用する米国の制度を参考にし、住基ネットを活用した新たな番号を使うことを提言しています。「第三者機関の設置」や個人情報保護のための法律の手当ても行うことを約束しています。 今後の日程として、23年1月に 「基本方針」を策定し 、23年3月~4月に「要綱」を策定 、23年6月 に「社会保障・税番号大綱(仮称)」を策定、23年秋以降、可能な限り早期に法案提出する予定としています。 「脱税する奴は、日本の道路歩くな。日本の空気も吸うな」。 これは、放映中の「情けの女」の中で、主演の米倉涼子が言う決めゼリフです。正確な所得の捕捉、そのために番号を導入する、そしていろいろな社会保障制度をつなげていく、このことは近代国家にとって国家の基盤づくりとも言える仕事ではないでしょうか。 いずれにしても、番号の詳細について、早く具体案を国民に示して議論をする必要があるといえましょう。その議論の際に、手を抜かないことが重要だと考えます。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.