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会議番号:3101 開催期間 2011年06月27日- 07月04日
『料理は、仕事力を高めますか?』の最終結果は、Yes82%、No18%となりました。初日から、少しずつNoのご意見が増え、今回の円卓会議では、「料理は、仕事力を高める」と思われている方が8割いらっしゃることになりました。 では、最後の投稿を見ていきましょう。 質問は、 Yes!の方は、「料理」と「仕事」の継続性についての共通点を教えてください。 No!の方は、引き続き「料理は仕事力を高めない」理由などがあれば教えてください。 でした。 Yes!の主な「料理」と「仕事」の継続性についての共通点は、 ・好きだから続く ・生産性があがる ・当たり前のことの繰り返し などがありました。 一方No!の方の「料理は仕事力を高めない」理由としては、 ・料理は感謝されず、仕事は感謝される ・料理はやらされ感がある ・料理をしている時間がない とありました。 No!の意見をみると、完全にNo!ということではなく、今おかれている日々の生活のバランスから、Yes!とは言い切れないメッセージが多くありました。 一般論ではなく、まさに今の自分に当てはめてご意見をされているところが、まさにこの「働く人の円卓会議」の特徴かと思います。 そこに、今回の議論のポイントがあるように思いました。 「料理は仕事力を高める」ことを実感するための、その人の仕事、生活、生き方など時期やタイミングがあります。 私自身、一人暮らしで、全てコンビニと外食ですませて料理などまったくしていない時など、仕事力を高めるなど思ったこともありません。 結婚し、子どもができ、仕事しかしていなかった生き方から、料理を通して家族との時間を大切にしようとしてから、気づいたことですから。自分だけの生活ではなく、妻や子どもなど守るべきものができたことで、ようやくいろんなものに目を向けることができ、仕事に関しても肩の力が抜けてきたからだと思います。 料理は趣味で、好きだと言われているlailaさんは、料理も研究開発も「好き」なことで、とてもいいバランスを保てていらっしゃるのだと思います。 まおにゃんさんは、計画を立てることで、仕事も生活についても理想を追求されようとしていらっしゃいます。「時間の余裕が大切だ」は、仕事も生活もそうだと思います。 るんちんさんの、「当たり前のことをやり続ける」というメッセージは、僕もとても大切だと思っています。「自分のために時間を使え仕事だけに集中していた時代より、制限ある時間内で自分の力をいかに発揮するか」という気づきは同感です。「時間さえあればいい仕事ができるのではない」ことに私も気づけましたから。 りんさんさんの、「段取り力」「時間管理力」をつけるため、リハビリとして「料理」が有効であるというご意見は、とても勇気づけられました。人の「生きる力」が料理によって備わるひとつの例かもしれません。 Zonnetjeさんは、Noですが感謝される環境があれば、Yesに変わられるかもしれません。私も自分で料理を作らなかった時、作ってくれた人に感謝するような気持ちは持っていませんでした。何かきっかけがあるといいですね。 JerrybさんもNoのご意見。やらされ感があるということ。なんでも苦手だったり義務感があるとそう思いますよね。苦手な仕事も、お客様や上司、同僚のお一言で急にやりがいを感じることもありますし、皆で仕事すると楽しかったりします。一度大好きな料理を、レシピ通りゆっくり作られてみるとびっくりするぐらい美味しいごはんができて、また作ろう!ということになるかもしれません。 メヌエットさんも日々のリアルな話からNoのご意見をいただきました。私もしばらく土日の休日だけしか料理をしていなかったので、毎日となると、なかなかできずNoにしているかもしれません。 marco302さんもNoですが提案をいただいている感じがします。「外食」を取り入れるということ。これは僕も大賛成です。お惣菜をかってくる「中食」もありです。これは、仕事でいう「外注」「アウトソーシング」でしょう。365日、3食、料理をすることは、働きながら行うことはほぼ不可能です。みなさんの生活のスタイルに合わせて、料理を楽しみながら、時に外食、中食をすることだと思います。 皆様、貴重なご意見誠にありがとうございました。 こうして見ていくと、「料理は、仕事力を高める」ためには、ひとりひとりの生活スタイルに密接に関係しています。 日々の料理をつくって食卓で食べる生活と、充実した仕事。その中で、生活が仕事に生かされ、仕事が生活にいかされる。 まさに「ワークライフバランス」が大切です。 さらに、1回で終わることではなく、料理も日々の繰り返し。その中で、点で物事を考えるのではなく、点と点を結んで線にしていくことが大切。 その点と点は、仕事と生活、あらゆるものをつなげて、個人の暮らしになっていきます。 何かがきっかけで、たくさんの人が、料理と仕事、両方を楽しめて、それぞれに自分以外のたくさんの人を笑顔にしていく世の中になっていってほしい、改めて思う会議でした。 1週間、皆様、ありがとうございました。
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