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会議番号:3105 開催期間 2011年07月18日- 07月25日
校長になりたくない方が多いということで、ちょっと凹みました(涙)。が、よくよく考えてみると私自身、校長になる前は「ホンマにできるんかいな?」とかなり不安だったことを思い出しました。 Dokinchnさんの「非難を浴びるのは先生たち」という現状、確かに一理あると思いました。でも、上司である校長が頑として先生達の正当性に一本筋を通すことができたら、何もコワいことはない!と、自分が実際校長をしていて思います。 herb teaさんは、息子さんの部活を支援することが、学校に口を出すきっかけになったということでしたが、「お手伝いする場」を数多く、楽しげな感じで立ち上げていくことが大切だと感じています。お父さんに力を借りる「ITボランティア部」、誰もができる「グリーンボランティア部」、年に1回は校舎内の大掃除をする「クリーンアップボランティア部」など……。 しかし、このボランティアのマネジメントを先生たちにやってもらうわけにはいきません。先生たちには子どもたちと関わる時間を少しでも多く、と考えるからです。なので、『地域運営本部』というボランティアを受け入れる組織を立ち上げました。ボランティアは保護者でも地域の人でも、出入り自由です。地域の人たちも参加しやすいようにコミュニティカレンダーを作り、いつ何があるかが即座に分かるようにします。 こうすれば、unagiさんがおっしゃるような「具体的にどのように関わっていけばいいのか、保護者でもない私はよくわからない」という大多数の地域の力が結集できます。市ヶ尾中も地域運営本部を今年度立ち上げたばかりなので、まだまだこれからです。 また、今年度から「地域・保護者・有識者・校長を含む先生たち」15名の委員による『学校運営協議会』という組織も立ち上げました。今まで学校運営は校長1人で決定していたものを、この協議会で決めていきます。そうすることで、教育委員会へも「我が校は地域性や生徒たちを鑑み、こう判断する」と逆提案することもできます。校内体制や今までの風習で、なかなか変えられなかったことも“総意”で変えることができます。地域や保護者にも学校の意をくんでいただきやすくなります。 公教育であっても、地域性や生徒の特性を考えて特徴をもたせることができる。学校運営協議会が、いぬいるかさんのおっしゃる「チームをつくる。対話しながら変えて行く」の現実的な答えです。 私自身、先日、ある方から「お宅のお嬢さんは根性ものの習い事よりちょっと楽しげなほうが合ってるんじゃない?」とふと言われました。保育園時代からよく知っている方からのアドバイス。ありがたく受け取らせていただきました。このような、昔は地域社会で当たり前にあった、先生でもない、保護者でもない、隣のおばちゃんや近所の方にあたる「ななめの関係」が、子育てで必要なのではないでしょうか? 私立に比べ、公立の学校は、こうした地域の力を充分に取り入れることができると思います。もし地域の力を活かせるなら、あなたは、公教育に何を求めますか? 子どもにとって公立がいいのでしょうか? それとも、私立でなければいけないのでしょうか? また、市民のひとりとして、未来を担う子どもたちのために何かできることはないでしょうか?
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