働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3142 開催期間 2012年01月23日- 01月30日
さまざまな投稿をありがとうございます。どの方の投稿も、とても素晴らしいです。 投票を見ると、YESが40%、NOが60%で始まりましたね。crysanthemumさんのように、言葉は聞いたことがあるけれど、という方のためにも、この円卓会議で学びながら、NOの方が、最終日までには少しでもYESに投票を転じることができるように、説明していきたいと思います(投票のYES、NOは会議の途中で変更できます)。 まず、単語の意味ですが、ダイバーシティというカタカナは、英語のDiversityのことで、多様性という意味です。 では、ダイバーシティ、多様性って、何? ということですが、多様性の最初の基本は、多様な人によって構成される組織・社会です。 海外在住の片えくぼさんが、お譲さんの学校でのエピソードをシェアして下さいました。ありがとうございます。多様な立場の人たちが存在し、互いに尊重している姿。それが日常生活でも学校教育でも当然のこととして存在し、受け入れられている。片えくぼさんのお譲さんは、子どもの時から、「いろいろな人がいる」ことを当たり前のように受け入れて育っていらっしゃいます。素晴らしい環境ですね。 同じ肌の色、同じ国籍、同じ言語、同じ体つき、同じ宗教、同じ経済状況……の子どもたちと先生が集まる学校だと、肌の色が違う、話し方が違う、といっただけで違うもの扱いされてしまう。「みんなと同じが安全」という感情が育ち、個性も育みにくい、ということになるでしょう。それは、企業でも、地域社会でも、国でも同じです。 では、多様な人が存在していると、何が良いのか。違いを受け入れ、尊重するということは何につながるのか。何に役立つのでしょうか。ダイバーシティを意識し、推進する目的を考えたいと思います。 ダイバーシティは、多様な人がいることから始まりますが、さまざまな立場の人がいればよいだけではありません。それらの人が提案する視点、アイディアが重要なのです。3人いれば、3通りの視点がテーブルに乗せられ、議論、検討される。つまり多様な視点が決定プロセスに含まれる必要があります。 多様な人が存在するというダイバーシティだけでなく、さらに、多様な視点を含み入れる「ダイバーシティ&インクルージョン」(多様性とその含有)が重要なのだと、私は考えています。 多様な視点が含有されるということは、学校教育でも、企業経営でも、社会づくりでも、とても重要でかつ有益です。 最近、オリンパスや大王製紙のニュースで、企業のガバナンスが注目されていますが、これも原点はダイバーシティ&インクルージョンです。経営において、さまざまな視点での議論がなされていれば、ガバナンスのしっかりした企業となるでしょう。ですから、企業にとって見ると、ダイバーシティ&インクルージョンは、男女平等ではなく、健全な経営のために多様な視点を決定プロセスに取り入れることなのです。だからこそそれはCSRレポートや会社パンフレットに男女や外国籍の社員、障害のある社員の記念写真が掲載されていることではなく、日々の営みに視点が含み入れられているかという、まさに、経営にかかわる重要なポイントなのです。 これらを実現させていくためには、経営陣がする必要があること、構成員(従業員など)がする必要があること、両方があります。そこで、この「働く人の円卓会議」の第3日目に向かって、まず、企業や経営陣の取り組みについてお尋ねしたいと思います。 遥海空さんのおっしゃる通り、「自分の考えをまとめ、公の場で自分の言葉で話す練習をしていくこと」が重要です。私たち一人ひとりが、何をしていくと良いのかは、円卓会議最終日4日にまとめて書くことにします。 そこで、お尋ねです。皆さんの企業でのダイバーシティの取り組み内容、事例、課題など、あるいは、全く取り組んでいないという事例や、取り組まないために起きているのではないかと思われる事例、課題など、投稿してくださいますか。投稿ができない方も、まずは「ダイバーシティ、理解していますか?」の問いに対して、YES、NOの投票だけでよいので、ボタンを押してみてください。 お待ちしています。
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