働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3142 開催期間 2012年01月23日- 01月30日
たくさんの投票、投稿ありがとうございます。 ダイバーシティへの関心が高まっていることがわかります。少しずつ、YESが増えているのは、この円卓会議での学習の成果でしょうか。嬉しいです。 前回2日目にお尋ねしたのは、皆さんの働いている企業内での取り組みの様子です。職場でダイバーシティへの取り組みが進んでいるとしっかり投稿くださったのは、本社が海外にあるmondekさんお一人だけですね。その他の方は、「どこまで理解されているのか疑問」「形だけの取り組み」「CSRリポートと現場とは大差がある」といった厳しい現状をシェアしてくださいました。クロ豆さんの投稿にも「多様化はできていますが、活用までできているとは言いがたい」とあります。 前回書いたように、ダイバーシティの第一歩は、多様な人の採用であるけれど、それは記念撮影をしたときに多様な人が写っていれば良いということではありません。全社員に対する女性比率が○%まで上がった、外国籍の社員が○%いればいいということでもありません。それらの人達の「多様な視点」が「決定プロセス」に「含み入れられる」ことが大切なのです。 では、企業としては、何をしたらよいのか。社長をはじめとする経営陣は、会社をどのようにしていくとダイバーシティ&インクルージョンの基礎環境が整えられるのか、ということです。 グローバル企業には、ダイバーシティのみのアドバイザリーボードが存在しています。私も、あるグローバル企業のダイバーシティアドバイザリーボードを務めたことがあります。企業内には、各グループを代表する役員がいます。女性というグループもありますし、若者というグループ。世界中の出身地域別のグループもあれば、障害のある方のグループもあります。また、セクシュアリティという点でLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)のグループもあります。そして毎月会議があり、企業の体制を含め、ディスカッションをしていくのです。 ダイバーシティ&インクルージョンに熱心になる理由は、社会的な理由からだけではありません。市場に、お客様にさまざまな人がいるのだから、その方々の気持ちやニーズをしっかり受け入れることで、より良いサービスができ、より良い商品開発ができ、企業の成長につながるという考えがあるからです。経営戦略として、経済的な視点からも、取り組む理由が明確です。 具体的には、採用、研修、人事評価、昇進、昇格、賞与決定などにおいて、会社が多様な人たちを採用し、育て、活かすことができる仕組みをつくるということが大事です。また、会議の進行などにおいても、多様な視点で意見が出るような環境づくりやプロセスが重要なのです。私がコンサルティングをする場合、また、講演や研修をする場合、企業経営の方にはそのような視点でお話しています。 会社の仕組みとして、多様な人が参加でき、成長でき、活躍できるような環境作りが必要なのです。 では、最終日4日目に向けて、その実現を大きく担っている従業員一人ひとりがどのようしていったらよいのかを考えたいと思います。 kemkemさんの投稿にあったように、「役に立たない、使いづらい」という声が聞こえてくる環境では、多様性の意味がありません。皆さんの職場では、多様性のある組織にするために、従業員はどんな研修を受けていますか。あなた自身は、どんな自己訓練をしていますか。ダイバーシティ&インクルージョンが実現する組織となるために、その構成員である一人ひとりは、どんなことをしていけば良いでしょうか。 ご自身の考えや事例。または、それがわからない、という場合はどんな点がわからないか、課題になっているか。あるいは、ダイバーシティを推進する上で、従業員による間違った理解で出てきている問題点などあれば、シェアしてください。 投票、投稿、さらにお待ちしています。皆さんからの投稿を読んで、月曜日11時に、4日目(最終回)の私のコメントを発表します。 投稿、お待ちしています!
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.