イー・ウーマン（ewoman）

体罰は人を育てないと思う（jersey・福岡県・36）

一部児童の行いに対しクラス全員が連帯責任として頬を平手打ちされた事。忘れ物をした時に長定規でお尻を叩かれた事。長時間正座、ゲンコツ。殴られ椅子から転がり落ちた男子が血を流していた事。全て小学校高学年〜中学1年の間の記憶。娘がその年齢に差し掛かり、教師側のストレスも想像はつきます。しかし私が体罰により成長出来た事は何ひとつありません。口汚い言葉で罵り威圧する指導者に娘はすっかり疲弊し部活は辞めました。言葉の暴力も、また然りだと思います。

体罰をする人は繰り返す（みやび屋・東京都・38）

平手で何発も叩かれたこともあります。私に非がありました。でも何発も叩かれるほどのことではありませんでした。狂ったように叩かれ、眼球内出血をおこし、あわてた教師は自宅へ謝りに来ました。今振り返ると、感情を抑えられない人でした。その後も彼が他の生徒を殴って出血させたと聞きました。手を挙げる人は、何度も繰り返すんだなあと思ったのを覚えています。

時計じかけのオレンジ（もろりん・41）

学習塾で点数が悪いとビンタやおしりを竹刀でたたかれる等ありました。説明もあり信頼関係もあったので、一時的な（？）強い動機付けにはなってました。他の方法がなかったのかと考えると、点数が良いとノートを貰える授業の方が楽しかったかな。体罰の線引きは難しく、少しならOKとするとどこからがアウトか、先生と生徒の関係ではエスカレートを止められないと思います。「体罰で人をコントロールする」「それは自分で選んだ行動か」アンソニー・バージェスの時計じかけのオレンジを思い出しました。

必要でなかった。（ゆきなな・海外・その他・31）

高校生の時に、遅刻したことを理由に、教師に顔を平手打ちされたことがあります。自分が悪いことは分かっていますが、未だにあの時の衝撃は忘れられません。年齢を重ね、恩師に会いたいと思うことがありますが、その教師に会いたいとは思いません。感謝の気持ちが生まれないからです。殴るのではなく、諭してくれていたら、きっと会いたい恩師になったと思うのです。

もはや体罰ではなく暴力（遥海空・東京都・38）

小学校低学年のときは、私も宿題を忘れて、廊下で正座させられましたが、それで反省しました。高学年になると、男子達は力も強くなってきて、先生の言うことを聞かず、いたずらして怒られて、たまにはビンタされているのも見ました。でも今考えても、それは先生の愛情のあるお仕置きだったように思います。なぜなら怒られた後、ちゃんと先生が生徒と向き合ってくれていたから、ただ憎くて叩かれたのではないと分かっていました。最近の事件はそれらとは違いはるかに度を越えた暴力だと思います。

日本のスポーツ界の悪弊では（costas・東京都・45）

中学の授業中ふざけていて頭をゴツンと叩かれた私の場合は許容範囲だったと思っています。が、やや理不尽な理由で平手打ちされた友人はいまだ根に持っていましたし、裁量を濫用される弊害を最悪と考えれば一律禁止にも一理ある気はします。スポーツの指導で殴るのは単なる暴力で、問題外と思いますが、プロスポーツ界などでも噂を聞きます。以前に暴力指導で死者まで出し問題になったヨットスクールもありましたし、大阪市長には日本のスポーツ界のそうした傾向も是非論じて欲しいです。

恥ずかしかった。（umesyd・海外・その他・44）

中学時、前髪が眉毛より長かった為に校庭で1時間ほど正座させられました。全校生徒の前で正座させられたと言う辱めを受けた事は今でも忘れません。これも一種の体罰だと思います。体罰は恐怖を与えるだけで、指導ではありません。自ら納得し、正しい判断が出来る子どもに成長する為には体罰は逆効果でしかないと思います。

何のための言葉か（violet-m・神奈川県・41）

小学生の頃「自習時間に私語した児童(クラスの半分以上)を並べてビンタ」された経験があります。まだ言葉も良くわからない頃に手が出てしまう、という家での躾ではないのに、事件になった「高校生への体罰」は意味がわかりません。もともと、トレーニングで身体を酷使して、心身は相当キツイはずです。更なる暴力の必要性の理解が出来ません。

体罰のダメージはずっと続く（さおちゃん・北海道・48）

私は小学校時代に、担任の先生から体罰を受けたことがあります。忘れ物をしたら廊下に立たせ、何回か続くとたたかれたりしました。だけれど、それで生徒が忘れ物をしなくなったかというと、そんなことはありません。体罰は効果がなかったのです。私はいつも怖くて、小さくなって生きていました。先生に元気がないと通信簿に書かれたとき、あなたが怖いからだと思ったことを覚えています。

体罰の経験はないけれども（Smile・32）

学校側の対応について焦点が集まりがちですが、一方で家庭側で子どもを守る余地はないのか議論する必要があると思っています。学校でも社会に出てても自分を守ってくれる人や、環境はないと思って、日頃から一人で抱え込まず、周りをいかに巻き込んで困難を解決していくかが重要なカギだと思っています。話しやすい家庭環境にしたり、友人や先生を巻き込んでいけるような方法を教えることは、学校を変えたり期待するよりも早い解決法だと思います。自分の家族は家族で守る、が重要かなと思います。

指導者は指導法を学んで欲しい（綾ooo・東京都・35）

私自身は学校での体罰はありませんが、中学生の時に、ソフトボール部の顧問が練習中グローブで生徒を叩いているのを見ました。私は恐怖を感じました。中学生であれば叩かれないように必死に部活をやってしまうと思います。私が中学生の時は、真夏でも水分補給をなかなかさせてもらえませんでした。今では熱中症予防として水分補給は当たり前だと思います。体調管理も時代とともに変わっています。指導方法も指導者が学んで体罰がないようになって欲しいです。

持続的な高レベルの成長にならず（micro-macro・27）

私自身は体罰を受けた経験はありませんし、当然にしてあってはならないことだと考えています。仮に体罰で勉強や部活に打ち込むようになったといっても、それは恐怖という外圧に基づく行動であり、一時的な、また外圧がなくなれば止まってしまう脆い成長ではないでしょうか。レベルの高いものに触れ、成功体験を積み重ねる中での、自ら成長したいという前向きな意識に基づいた行動こそ、持続的でより高いレベルでの成長に繋がるはずです。

たくさんの投稿をありがとうございます。みなさんが真剣に考えてくださっていることこそが、子どもたちが育つ環境を、少しでも良くすることにつながっていくのだと思います。
 
「一部児童の行いに対しクラス全員が連帯責任として頬を平手打ちされた」というjerseyさん。「体罰により成長出来た事は何ひとつありません」とおっしゃいます。
 
「狂ったように叩かれ……教師は自宅へ謝りに……。今振り返ると、感情を抑えられない人でした」という、みやび屋さん。叩く、体罰は、感情の爆発。生徒が思い通りにならない教師（大人）のいらだちを、叩く、殴る、体罰を与えるということで、発散、解消しているのではないでしょうか。
 
もろりんさんがおっしゃっていますが、「体罰の線引きは難しく……先生と生徒の関係ではエスカレートを止められない」のです。叩いても、その通りにできないと、さらに多く強く叩く……というように、体罰はエスカレートします。そして止められなくなるのは、支配的な位置関係＝上下関係の中で体罰が行われるからでしょう。子どもは無抵抗に、叩かれ殴られるのです。それが教育でしょうか？
 
全校生徒の前で１時間正座させられたという、umesydさんは、「自ら納得し、正しい判断が出来る子どもに成長する為には体罰は逆効果でしかない」とおっしゃいます。
 
「担任の先生から体罰を受けたことがあります……私はいつも怖くて、小さくなって生きていました」という、さおちゃんさん。体罰は人を恐怖に陥れます。恐怖のなかで、人が伸びやかに成長できるはずもありません。
 
「真夏でも水分補給をなかなかさせてもらえなかった」という、綾○○○さんは、「指導者は指導法を学んで欲しい」とおっしゃいます。
 
micro-macroさんの「体罰で勉強や部活に打ち込むようになったといっても、それは恐怖という外圧に基づく行動であり、一時的な、また外圧がなくなれば止まってしまう脆い成長。……自ら成長したいという前向きな意識に基づいた行動こそ、持続的でより高いレベルでの成長に繋がる」という言葉に同感です。
 
体罰を怖がるあまりに、ミスをしないように縮こまるよりも、アドバイスし、できたことをほめて認める方が、自ら考え、判断し、育ち、生きていく力が身につくと思います。
 
体罰を受けていない方、受けた方でも、その多くが、「体罰は人を育てない」とおっしゃいます。でも、それなのに、なぜ体罰はなくならないのでしょうか。「体罰をなくすためにはどうしたらいいか」についても、ぜひコメントをお願いします。


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・虐待。親子を救う方法ありますか？
・しつけのために叩くことは、必要ですか？

• 2013.01.23
• 高祖常子 子育てアドバイザー、インターネットサイト「こそだて」編集長、NPO法人児童虐待 防止全国ネットワーク理事