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会議番号:3263 開催期間 2013年10月11日- 10月18日
皆さま、今回は多くの投票と投稿をありがとうございました。 NISAの正式申し込みが始まったのは今月からですので、「NO」の投票が圧倒的に多いだろうとは予想していたのですが、実際、そのような結果になりましたね。 ただ、すでに申し込んでいる方が約20名に上り、申し込む予定の方もたくさんいらっしゃいましたので、「注目度が高い」という点は確認できたように思います。まあ、たくさん宣伝されてますので、当然かな?(笑)。 すでに投資をされている方は、NISA口座も同じ金融機関で申し込んだ方が多いようですね。いま利用している証券口座をつくる際にも情報を集めて開設されたのでしょうから、それでよいと思います。 一方、どこで申し込むかまだ迷っている方や、これから投資デビューを計画されている方は、ネットで「NISA」などと検索していただければ、たくさんヒットしますので、そちらで詳しい情報を得ておきましょう。 「DiamondBar」さん、無料で住民票の取得代行サービスをしている金融機関もありますよ。 「ゆきなな」さん、残念ですが、日本に住んでいない場合は、原則としてNISAは利用できません……。 NISAは、どこで申し込むかがまずは重要なのですが、本当に大切なのは、そのあとから。というのも、利益が出たり普通分配金をもらった場合は非課税の恩恵が受けられますが、逆に損失が発生した場合は、他の証券口座(課税口座)との損益通算や繰越控除ができない、というデメリットがあるからです。 つまり、利益が出なければNISA口座は不利だということ! だからこそ、利益を出すために、「何に、いつ、どのような方法で」投資するかが最大のポイントなのです。 まず、「何に?」という点ですが、投資に馴れていない人は、投資対象の分散という観点からも、国内外の株式や債券を組み合わせて運用する「バランス型のインデックス・ファンド」が無難でしょう。そのなかで、購入時の手数料や信託報酬などのコストが安いものを選ぶのが基本です。 さらに、分配金の出ないタイプがNISAには向いています。 「ゆうあんどみいこ」さんのご質問に対する答えにもなりますが、NISAの非課税枠は1年間で100万円までですので、この額を超えた部分の分配金は再投資に回すことができず、他の課税口座で運用することになります。非課税枠をめいっぱい利用する場合、これは不利(&面倒)ですし、そもそも分配金を出さないタイプのほうが運用時の複利効果も高くなります。 とくに、毎月分配型(決算型)などで、「基準価額(=時価)は下がっているのに、分配金が多い」タイプの投資信託はNISAには不向きです。この場合の分配金は、純粋な利益の分配である「普通分配金」(=課税される)ではなく、自分の投資元本の返還に相当する「特別分配金」(=もともと非課税)であるケースが多いため、もともと課税されないものに非課税枠を使う(&投資元本自体が減る)のは理にかなっていませんからね。 そして、「いつ、どのような方法で?」という点では、1回でまとめて購入せずに、複数回に分けて買うほうがよいでしょう。毎月の積立で買うのも1つの方法ですね。 以上の2つを念頭に投資していただければ、リスクの軽減につながるでしょう。 一方、投資に対して自信がある方は、利益が多いほど非課税額(=メリット)も多くなるという観点から言うと、「ハイリスク・ハイリターン」型の投資信託や株式の個別銘柄に投資するという考え方も悪くはないですね。 文章が長くなってきたので、そろそろ締めくくりに入りましょう。 今回の会議で、議長が最も印象に残った投稿は、本日の「unagi」さんの『この円卓会議で「NO」の投稿をされていても、ほとんどの方がきちんと情報収集をしている』(=だから、少し興味が出てきた)、というコメントでした。 やはり、情報がない(少ない)と、適切な判断ができないことも多いでしょう。何事においても、とりあえず情報をたくさん集めてみる、というスタンスで臨むのは正解だと思います。今回のテーマ(NISA)についても、そのうえで利用するかどうかを決めればよいのですから…。 この議論をきっかけに、皆さまが「NISA」、および「投資」について、これまで以上に情報を得て、勉強し、ご自身のスタンスを確立していただければ、議長としてはうれしい限りです。 一週間、議論に参加してくださいまして、ありがとうございました。★浅井議長の過去の円卓会議より・いま、投資信託を保有していますか?・これ以上の円安を望みますか?・今年はお金を増やせそうですか?
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