イー・ウーマン（ewoman）

今の社会が女性性を求めている（Gigi・千葉県・30）

解決策は男性が躾などの教育面で活躍することでしょうか。子育ては今まで数十年、女性が主となって行ってきたのですから、今の男性が女性的な優しさだったり細やかさだったりを持っているのは当たり前だと思います。社会的にも女性的な性質が求められている中で、性生活だけ男性らしくあれというのは酷です。男性に躾の部分をしっかりと担ってもらい、バランスの良い人格形成をしていくことではないでしょうか。

肉食男性の輸入自由化（walk714・海外・その他・38）

個人を犠牲にして得る社会の利益で人は幸せになれると思えない。草食男性と言われるが、結局は自分から告白して幸せになっていく人が多いので。本能は失われておらず発揮する場面が激減しただけ。なので、カンフル剤？として愛情表現が日本人男性よりはストレートな外国人がもっと増えればいいのでは。ビザ含め外国人が移住・仕事しやすい環境を整えることで多様な価値観も広がり、旧態依然とした考えも薄まると思います。

生きる力を持つ人の集合体（imagon・東京都・40）

学ぶ力があればいいのではないでしょうか。今草食系でも未来までずっとそうとは限らないし、ウサギかキョウリュウかわかりません。個々人の生きる力があればその集合体は大丈夫。変えたければ崖から突き落とす、甘えきっている人は苦労すればよろしい。本当は「ありがとう」「役に立つなら」と思わせる動機付けが理想です。周りの草食系未婚者は忙しく黙々と働く人達で、社会的マイナスという言葉は身の丈の勤勉さを否定されているように聞こえます。

草食化に不安を感じません（サヨリ・愛知県・43）

草食化＝少子化という考え方自体に疑問を感じます。 少子化問題はその理由が複雑に絡んで起こっていることなのに……。草食化はリスクを取らないとか個人の生きる力が弱くなるとか、そういう考え方にも疑問です。旧来の日本社会のあり方や考え方にまだどこか縛られているようにも感じます。男女の垣根が取り払われ、性別よりも個人が優先順位とされる社会に本当になったとき、その時にこそ草食化は力を発揮できると思います。

個性を認めるのはよいけど（Ai・兵庫県・40）

「男子はこうあるべき」といった伝統的概念とは異なる男子の存在を容認するのは、バリキャリ女子を社会が容認するのと同様いいことだと思います。ただ、議長の指摘する社会的損失を緩和するためには、男女問わず、リアルに人間と関わることの重要性やリーダーシップ・フォロワーシップを発揮する人間になることの価値、そして次世代を育てる子育ての重要性や意義を伝えていく教育の役割が大きいと思います。

恐らく要因は１つではない（ゆきなな・海外・その他・32）

日本人男性の草食化は良いことだとは思いませんが、日本社会で女性の社会進出を促すと思います。いずれも女性たちは、草食傾向の男性に頼らずに生きていける術を身に付けていく必要があります。また、草食を反転させる策を考えるに当たり、そもそも何故男性が草食化したのか、その原因を色々な側面から挙げ、そこを改善していくことが策となると考えます。

退屈することも必要（銀木犀・53）

子どもの時から退屈することなく、さまざまな物を与えられ受動的に接した結果、自分では選択している気になっていても自分で強い意欲を持って選びとっているのではない。これが今の草食男子の姿だと思います。子ども時代に徹底して退屈すること、退屈だから自分で楽しむ方法を自ら考えだす、その繰り返しが必要だと思っています。「型にはまらない」ならいいのですが単に意欲がない、なら困ります。

人との絆の大切さを教える（にしひがし・茨城県・42）

人と人が真剣に支えあうって、確かに教養、経験、頭がよくないとできないことかもしれません。支えあうことで社会を構成している、ということを親なり上司なり教師なりが教えていくことも大切だと思います。一緒にスポーツをしたりキャンプをしたり、あいさつをかわしたり、日常のコミュニケーションを大切にしていくことから始まると思います。

草食系というよりは（四葉のクローバー・東京都・37）

草食動物も雌をめぐって雄が闘ったりするので、草食系という言い方にあまりピンときません。ただ、就学時前の子どもの育児関係のSNSでの悩みをみると、男の子本来の元気のよさが、「乱暴＝暴力はいけない」とひとくくりにされて排除されてしまって、まるで「去勢されている」かのようです。育児における父親不在や、少子化により世間が育児に厳しくなっていること、その批判が母親に集中することが問題だと思います。

海外の人に日本男子の草食化の話をすると、決まって、恋愛しなくて何か楽しいの？と返ってきます。また、海外で外国人と国際結婚をした日本人女性に聞くと、相手がびっくりするほど積極的で、つきあっているうちに素敵に思えてきたといっている人がいました。walk714さんが、外国人が増えればという以上に、事態は進んでいるのかもしれません。
 
日本では、ケータイやSNSの発達で、かえって、話が通じる内輪だけにつきあいが限定され、新しい関係を築くことが苦手になっているのではないでしょうか。新しい関係の最たるものが、男女交際でしょう。男女交際が不活発なことは、結局は、生きる力がなくなっていることの象徴かもしれません。
 
反対の多くのみなさんがいうように、「コミュニケーション」の何らかのトレーニングが必要かもしれませんね。アメリカの学校では、「誘い方のトレーニング」の実践授業などがなされている所もあります。
日本では、危ないことには絶対に近づかないという教育がなされることが多いようです。日本性教育協会の調査では、ここ10年くらいの間で、中学高校生の間で、「性は楽しくない」というイメージが広がり、異性との交際への関心が薄れているようです。その結果かどうかは分かりませんが、恋人がいる人の割合は減り、最終的には、結婚する人の割合も減っているのが現状です。
 
恋愛に限らず、新しい出会いは楽しいものだ、ということを人生の先輩たちが、若者に示していく必要を痛感しています。
 
一週間の間、いろいろなご意見をいただき、ありがとうございました。


★山田議長の過去の円卓会議より
景気がよくなると、あなたは幸せになると思いますか？
外国人メイド（ナニー、シッター）の導入に賛成ですか？
今の仕事を辞めて、専業主婦になりたいですか？

• 2013.11.22
• 山田昌弘 中央大学 文学部 教授