働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3305 開催期間 2014年08月01日- 08月08日
今日で最後になります。皆さんに対し非常に意地悪な投げかけばかりだったなと振り返って思います。そんな投げかけに対し様々な意見、提案を受け世の中まだまだ捨てたものではないなと感じる事が出来ました。 子ども達が生きる未来で決定づけられている「超高齢化社会」。成人し完全に夫婦共働きが当たり前になった社会で子ども達は親となり、子育てをし、老いた僕達の介護の問題に直面するであろう未来。僕は「男は仕事だろう。女は家事・育児だろう」「男のくせに情けない」「稼ぎが少ないと世間に見られるだろう」そんな罵声を子ども達に浴びせたくありません。 今、ワークライフバランスやダイバーシティの号令の元に政府レベルで社会性の変革事業が進められています。しかし、その色は未だ女性に偏るばかり。僕達男性達に理解しやすく分かりやすく共感出来るレベルには到達していないのが現状です。 目指す社会を平たく言うと「自分らしく生きることが許される社会」。逆を言えば現代社会は「自分らしく生きることが許されない社会」。 「当たり前だろう」一つとっても「男なら、女なら、職場なら」と決めつけになる。それは言葉を投げかける側にとってであり、相手にとっては違うのかもしれない。“普通”は人それぞれ違うのだ。自分以外の誰かにその言葉を投げかけることによって頭ごなしに自分の“普通”を押し付けていないだろうか。 僕が子ども達にいつも言う言葉があります。「相手の気持ちになって考えてみなさい」「もし自分だったら、どんな気持ちになる?」「困ったり悩んだりしたら何でも相談するんだよ?」「なんで?と思ったら、確認してごらん」「言葉にしないと何を伝わらないよ。伝えることが大事なんだ。」 僕はワークライフバランスの促進やダイバーシティの軸にあるものは「違いの理解」だと思っています。その違いの理解を得る一番簡単な誰にでも出来ること。それは相手の立場に立った「思いやり」なのではないだろうか。 しかし大人になってしまった僕達の生きる社会で、シンプルな手法ほど難しいことはない。だから大人になった男達には、メリットや目的、共感できる事情が必要なのかもしれません。 「父親が変れば家庭が、地域が、企業が、そして社会が変わる」と、良い父親ではなく、笑っている父親を増やすことをミッションとしたファザーリングジャパンの発信。 「もし今日、妻が家を出てしまったら。もし今日、妻が亡くなってしまったら。貴方は子育てをしながら、今の仕事を続けることが出来ますか?」ひとりで子育てする父子家庭の支援拡充を求めた全父子連が、記者会見で父親達に問いかけた言葉。 「お金が欲しいわけじゃない。ただ子育てをしながら働きやすい、生きやすい社会になって欲しいだけです。僕達の経験を他の父親達に味わってほしくない。生かして欲しいんです」そう僕に訴えてくれた、震災で父子家庭になった父親からの声。 父子家庭への支援は拡充され、遺族年金も死別の父子家庭に拡充もされました。そしてイクメンプロジェクト等の促進により、男性社会において「いまのままではいられない」と気づいた父親達も増えてきましたが、未だそうした父親達の存在はマイノリティーであると言えるでしょう。 この取り組みを更に加速させるためには目的を共にした女性の方々の力が必要です。そして最初のテーマを打ち出させて頂いた「父親にとってしながら働きやすい社会の実現」という社会への投げかけが必要であるという事を最後に強く提言させて頂き終えさせていただきたいと思います。 4日間、お付き合い頂きまして誠にありがとうございました。 今後ともお力添え頂けますよう宜しくお願いいたします。★村上議長の過去の円卓会議父子家庭について意識したこと、ありますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.