働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3403 開催期間 2016年08月05日- 08月12日
blueberry53さんの「多様性の少ない日本では中産階級が凋落し格差が生まれると、トゲトゲせずに偽装リーダーのもとに一体化して少数者を排除する全体主義的な方向へ走る可能性がある」というご指摘は、とても面白いと思いました。もともと多様性を尊重する土壌が乏しいから、いっそう同一性を強調することになりかねないということですね。社会状況としては注意深く見ていかねばならないと考えます。 ポピュリズム的傾向を見せているのは、米国だけではありません。世界に大きなショックを与えた英国のBrexit(EU脱退)の国民投票もそういった側面があります。投票自体は僅差でしたが、離脱派の主張には目先の利益で有権者を誘導するような側面があったと思います。あさーかすさんの「内へ内へと向いているように感じる各国の動き」というのはまさにそのことを指していると思います。 こうした動きが出やすいのは、社会に閉塞感があるからでしょうか。人口が減り、高齢化が進んで、社会保障の負担が大きくなっているのに、分配すべきパイがなかなか大きくならない。ウォール街で起きた「われわれは99%だ」運動も、いわば「パイを独り占めしている奴らがいる」と多くの人が感じているからでしょう。移民や難民といった格好の標的がいると、攻撃の矛先がそこに向かいやすいのだと考えます。 トランプ氏の躍進を、そういった現象のひとつと考えるのは重要なことでしょう。その意味では皆さんがそこはかとなく感じている不安も根拠のないことではないと思います。 さて皆さんにおたずねします。トランプのような人が出てくるというのは、ある意味で米国の多様性の象徴ということもできます。オバマ現大統領が登場してきたときも、米国の民主主義は健在だという印象がありました。 日本では、良くも悪くも組織がまずあるため、なかなか変わった人が登場する機会がないように思われます。「自民党をぶっ壊す」と言って出てきた小泉純一郎総理がちょっと変わり種というぐらいでしょうか。日本も大統領制を採用すれば、もっと有権者は自分たちの手で国のリーダーを選ぶという感覚を持てるようになるかもしれません。もちろんその結果、いい選択する場合もあるだろうし、悪い選択をする場合もあるでしょうが、それも民主主義のリスクの一つということもできます。国のリーダーを直接選ぶのと、現在のように国会がリーダーを選ぶのと、どちらがいいと思いますか。皆さんのご意見をお待ちします。★藤田議長の過去の円卓会議より・参院選。あなたの注目する政策、ありますか?・三菱自動車。よくなると思いますか?・夏の選挙、民進党を支持しますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.