働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3403 開催期間 2016年08月05日- 08月12日
kkoさんの投稿はなかなか悩ましいところです。民主主義は一人一票が原則です。この原則はそれほど古いものではありません。所得によって選挙権や被選挙権が制限された時代もあるし、女性に参政権が与えられたのは戦後の話です。 もしも納税額によって投票に重みをつけたらどうなるでしょうか。政治とは税金の集め方と使い道の話が中心ですから、当然のことながら納税額が大きい人のほうが政治を「まじめに」考えているという言い方もできます。しかしそうなれば、社会の底辺に目を向けない政治になるかもしれません。その意味ではまじめに考えている人も、そうでもない人も、同じ一票というのはポピュリズムに陥るリスクはあるとしても、悪くない方法とも言えそうです。 とはいえ、社会に閉塞状況があるときは、民主主義のリスクが表に出てきます。ドイツのナチズムも、そもそもは選挙で勝ったところから始まりました。つまり国民が支持しなければナチズムもあそこまでは行かなかった可能性があるということです。しかし有権者にとって閉塞感の打破を提示してくれる政治家は魅力的であることも間違いありません。 先月の東京都知事選にしても、なぜ小池さんがあれほど圧勝したのか。人気投票というだけではすまされない問題が背後にあるような気がします。 いずれにせよ、どういった形の統治形態が最も当該国民にとって幸せなのかは、そう簡単には結論を出せない問題なのだと思います。ただ重要なことは、地方自治も含めて、自分たちが自分たちのために必要な統治の姿を考えていくことでしょう。その意味では、自分たちが属する基礎自治体の姿を考えていく。場合によってはコミュニティとして活動していくことがより重要なのかもしれません。 結論のない問題に一週間おつきあいいただきありがとうございました。★藤田議長の過去の円卓会議より・参院選。あなたの注目する政策、ありますか?・三菱自動車。よくなると思いますか?・夏の選挙、民進党を支持しますか?
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