働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3409 開催期間 2016年09月23日- 09月30日
皆さん、4日目もたくさんのコメント、ありがとうございました。 残り5%予防接種率を上げるために、沢山の投稿をいただきました。 ゆみ子さんの保険料のインセンティブを加える、mayupyonさんの人が集まる場所での告知、学校での啓蒙活動、そして、unagiさんの学校での集団接種の再開などがありました。インセンティブを加えることや集団接種の再開は、費用負担の議論や国と自治体との関係、そして実際、効果的に人が接種行動として動くのか等、中長期的な議論と研究を行わなくてはなりません。しかし、基本方針としては非常に重要なmilestoneになるかと思います。 一方、告知、啓蒙活動については、すでに厚生労働省や地方自治体で行っていますが、あさーかすさんのコメントでは、どれほどの人がポスターで危機感を抱くか疑問、とありました。正確な情報をわかりやすく伝えることがベストです。しかし、安易に捉えられすぎないように、一定レベルの怖さのようなインパクトを持たせる必要があるかもしれませんね。こちらは、短期的な議論で、新たな改善策が出せるかもしれません。 また、いぬいるかさんのコメントでは、お役所的な表現は、どうしても固くなり、積極的に情報を取りに行こうとしない、とありました。こちらも、発信元の確かな情報を興味を持たせるような表現に置き換えて、積極的にアクセスしてもらうための味付けが必要ですね。これも、短期的な議論で方策が出せるように働きかけてみたいと思います。 kitazakuraさんは、ワクチンは一生打ち続けなければいけないのか?と質問がありました。もし、体内にはしか抗体がある時に、はしかウイルスが体内に入ってくると、体内にある抗体がキャッチして発症しません。同時に、ウイルスが体内に侵入したことで、体内のはしか抗体は一気に増加します。私は、時折はしか患者を診察しますので、体内の抗体は、皆さんの数倍あると思います。つまり、時々、ウイルスに暴露される場合には、抗体が繰り返し作られるため、ワクチン接種は不要です。 しかし、もし、はしか患者がいなくなり、ウイルス暴露がなくなると、体内の抗体は、いずれ消失します。どれくらいの時間ではしか抗体が消失していくのか?これは、まだわかっていません。そのため、もし、社会からはしか患者がいなくなったら、抗体を維持するためには、ある一定期間毎にワクチン接種をする必要があります。 つまり、身体に抗体を保持し続けるためには、 ①抗体が無くなる前に繰り返しウイルス暴露を受け、抗体を作らせる ②ワクチンを定期的に接種する のどちらかが必要です。はしか排除国に認定されたのであれば、なおさら、今後のワクチン接種の回数を議論する必要がありますね。 今回、はしかの流行を受け、議長をさせていただき、感染様式から、ワクチン接種の必要性、そして接種率向上について、意見をいただき議論を深めました。今年のはしかの流行は、9月21日現在、130人まで急増しています。まだまだ、感染のコントロールはついていません。 今後も、懸案となる感染症を皆さんと議論できる機会をしっかりと作っていきたいと思います。1週間、ありがとうございました。★田村議長の過去の円卓会議より・インフルエンザに備えていますか?・新型インフルエンザの備え、していますか?・インフルエンザやノロウイルス、対策していますか?
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