働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3411 開催期間 2016年10月07日- 10月14日
日本では三連休ですが、いかがお過ごしでしょうか。一般的にはお休みにも関わらず、このようにイー・ウーマンにアクセスをして議論に参加される意識の高い皆さんこそ、今の、そしてこれからの日本の女性の活躍の中心となってくる方だと確信しています。 さて、「スウェーデンの女性活躍、日本に適応できますか?」の議論ですが、現在、Yesが63%、Noが37%。日本を取り巻く伝統的考え方、慣習など厳しい現状を考えると、正直、Yesが多かったことに驚きました。 いのくちさんの「Yesに投票したのは、難しいと思えることでも、やってみたいことなら、まずYesから始めたいと思ったからです。」といったご意見のような前向きな議論が目立つ一方で、メンタリティが大事なのは分かるが、そうは言ってもやはり環境が整わないと難しいのではという意見も多かったです。 共通してあげられていた課題は次の通りでした。 1.<伝統的価値観、社会、男性意識の壁> Abbyiさんは「男女とも伝統的な性別役割分業感を取っ払う必要があり、それにはまだまだ時間がかかるだろうな、という気もしています。」、しのんぬさんは「国と男性意識の変化が必要」。伝統的な性別役割、社会保障制度、男性意識は働く女性ならきっと誰もが感じている、女性活躍の前に立ちはだかる日本の見えない高い壁だと思います。 2.<産休育休に対する「してあげている」感> ナカサワさんは「日本では子育て中の女性の負担を軽くして”あげる”のが配慮だという風潮で、時短や育休延長という制度がとられていると思う。」と投稿されていました。これも日本でよく聞く話です。 3.<ロールモデルの不在> みもざさんは「家族を犠牲にしたくないという口癖や、私とは生きている世界が違うとまで言われる始末」と投稿されていました。このような無意識の発言に傷ついているワーキング・マザー、実は多いのではないでしょうか。おっしゃられるように、ここで重要なのは「ロールモデル」だと思います。 H&M は日本に上陸してから8年目となりました。外資系企業ではありますが、H&M japanのスタッフのほとんどは日本人です。が、確実にスタッフの意識は変化しました。 私の会社で、管理職の女性が産休育休から帰って来た時のことです。彼女は典型的日本人の女性で、いつも「産休育休が申し訳ない、チームが心配だ」と言っており、復帰してからも「時短が申し訳ない」といつも感じていたようでした。 ところが復帰数週間が経った後に、彼女は「申し訳ない」という言葉を使わなくなりました。彼女は、自分が不在の間にチームが急成長していたことを実感したのです。 これはどの管理職にも、そしてどのスタッフにも感じてもらいたい実感です。一年程度の産休育休でチームがまるごと急成長してくれるんですよ。企業はむしろありがたいと思っても良いくらいなんです。 H&M Japanは、産休育休をとる同僚に対して、男女のみならず例えばLGBTに対して、北欧の考えと変わらないところに来ていると思います。 ですから私は日本人だけの日本の環境でも、強いメンタリティを持ってさえいれば女性躍進は可能なのだと、自信を持って言えるのです。 1.<伝統的価値観、社会、男性意識の壁>については、自分以外の変化が必要となるので、これは時間をより要するかもしれません。 例えば、2.<産休育休に対する「してあげている」感>、3.<ロールモデルの不在>について、個人ができることがあるのではないでしょうか。 みもざさんは「自身がロールモデルとなり女性の固定観念をぬぐうべく発奮中です」と投稿されていました。女性が活躍する社会への一歩のために、あなたができることは何だと思いますか? みなさまのご意見、お待ちしております。★クリスティン議長が登壇された 第19回国際女性ビジネス会議のリポートはこちらトークショー「女性の経営で変わること」
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