働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3411 開催期間 2016年10月07日- 10月14日
みなさんの多くの前向きな投稿に感謝いたします。 Day2ではみなさんに、女性が活躍する社会への一歩のために、みなさんができることを投げかけさせて頂きました。 YESの投稿は、ぺりさんの「空気を読みすぎず、遠慮せず、仕事をする」、まおにゃんさんの「自分が楽しそうに管理職を務める」等、具体的な取り組みへの提案がありました。「空気を読みすぎない」、これは空気を読むことが得意な、気配りの天才の我々日本人へのすばらしい提案だと思います。私も半分日本人ですのですごくよく分かりますよ。 そして、自らが買って出て管理職を務めること。ロールモデルへの一歩ですよね。日本のワーキングマザーにはどうしても「大変そう」「忙しすぎる」というイメージが多いですが、確実にその引き換えにやりがいも大きいのは皆さん周知の通りです。 また、今回の投稿で目立ったのは、子どもに対しての皆さんのアクションでした。 Noと答えつつも、「私も笑顔で働く姿を見せて、次につなげたい。」心強いワーキングマザー二世代目、kyoko004さんのご意見です。 「育休をとって女性の早期復職をサポートする必要があると思います。私はそれがフェアな世の中だという価値観を娘に伝えていくつもりです。」といったゆいたんパパさんのような男性の投稿もありました。このような男性の価値観が当たり前になる日本に期待しています。 Noで頂いていた投稿には、慎重派が多かったです。リンダ山本さんの「欧州は仕事での不在が許される社会」、SallyChanさんの「なかなかスウェーデンのようにはいかない」という言葉にあるように、「それでも、スウェーデンと日本は土壌が違う…」と思う方がやはり多いのだと思います。それは私が最もよく受けるクリティカルな質問ですし、日本で育ち仕事をしてきた私にとっては、自然な考えだと理解できます。 実は、スウェーデンでも1960年代は女性の就業率は50%に留まり、60~70年代に男女平等を求める声が高まっていったのです。スウェーデンも伝統的には日本とそう遠くなかったという事実は、意外でした。 日本でも、独自の伝統や価値観をベースにしながらも、スウェーデンのように女性が活躍できる道があると思います。 そして日本には選択の余地はありません。日本は女性が活躍することが、労働人口の減少による、介護人口の増加による労働力不足を解消する大きな鍵ですので、スウェーデンのように何十年も待っていられません。「スピード感」が必要なのです。 私がH&M Japanのカントリー・マネージャーを務めてスピード感という意味で有効だと感じていることは、「評価」にこのような項目を含めるということです。 ただ単に残業なし、長期休暇取得、父親の育休を謳ったところで、言葉だけが浮いてしまうことがものすごく多い。一方でこれらが「評価」されることで、ある種の拘束力を持ち、結果に達するまでにスピード感が出てくるのだと思っています。ワークライフバランスを取れているか?チームは残業していないか?チームの誰かが産休に入った場合、引き継げる人材を育てているかどうか? それを「評価」の項目に入れています。従来の日本の男性型のマネージメントスタイルは、例えばワーキングマザーには適さないと思っています。 最後の議論として、みなさんに投げかけたいこと、それは、より「スピード感」をもって意識改革をするために有効なアクションです。眠れない夜、子どもの突然の発熱、そのほかの経験を乗り越えたみなさんだからこそ、発信できることがあります。ドミノのように加速する波を起こすために、あなたができることはなんでしょうか? YES、NOの投票は、途中でも変えられるので、最終日に向けて、ぜひもう一度考えてみてください。Day1でも書いたように、私は「個人がメンタリティを変えていくこと」こそが、改革への重要な鍵だと思います。 皆様のアイディアをお待ちしております。★クリスティン議長が登壇された 第19回国際女性ビジネス会議のリポートはこちらトークショー「女性の経営で変わること」
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