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会議番号:3426 開催期間 2017年02月10日- 02月17日
大雪やインフルエンザの流行も報道されるなど、寒い日が続いておりまが、皆さまはお変わりありませんか? 青山学院大学の古荘純一です。 今回は、「依存症」についての会議を考えてみました。人間は、1人では日常・社会生活を維持できず、他者に依存しています。しかし、その依存が、不適切で病的な状態を「依存症」と呼ぶことがありますが、その定義はあいまいです。有名人の非合法の薬物使用が事件化して報道されることもありますが、再犯も多く、当人は依存症の状態と推測できます。 アメリカ精神医学会では、いわゆる依存症を「物質関連障害および嗜癖性障害群」というカテゴリーに分類しています。今回はその内容について議論をすすめるのではなく、論点を、「児童・青年期」「薬物・物質、加えてインターネットやギャンブルなど物質を用いないものを含むが、人は除く」、に絞ってみたいと思います。 前置きが長くなりましたが、今回のテーマは、「子どもの依存症、本人の自己責任ですか?」としました。1日目は、「インターネット」についてとりあげさせていただきます。厚労省の調査では、全国の中高生のインターネットの「病的な使用」と推定される中高生が51万8千人(8.1%)と推測されています。急速にインターネットが普及した社会の情勢に、診断技法が追いついておらず、診断分類では「インターネットゲーム障害」として病態については今後の研究課題となっております。 インターネット依存症とは、単に長時間インターネットをやるというだけでなく、インターネットをやっていないと強い不安を感じる、やめると不快になり精神的不調を来す、無理に中断させると乱暴する、などの状態です。(文末の※定義をご参照ください。) お子さまや、身近にいる子ども・青少年ではいかがでしょうか? どのような様子でしょうか? 本人の問題でしょうか、それとも何か特別な背景があるのでしょうか? どのように対応されましたか? 「子どもの依存症、本人の自己責任ですか?」 多くのご意見をお待ちしています。1週間よろしくお願いいたします。 ※この円卓会議では、インターネット依存症は、Youngの定義「インターネットに過度に没入してしまうあまり、コンピューターや携帯が使用できないと何らかの情緒的苛立ちを感じること、また実生活における人間関係を煩わしく感じたり、通常の対人関係や日常生活の心身状態に弊害が生じているにも関わらず、インターネットに精神的に嗜癖してしまう状態」を用いることとします。★古荘議長の近著をご紹介します『発達障害とはなにか 誤解をとく』 (朝日選書) ★古荘議長の過去の円卓会議より・病気か個人の問題か、迷うことはありますか?・「教育虐待・教育ネグレクト」について考えたことありますか?・残酷な映像で、精神が不安定になったことありますか?
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