働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3433 開催期間 2017年03月31日- 04月07日
たくさんの投票・投稿ありがとうございました。 ホルモンについて学ぶ場としては、健康診断時に女性向けに講習をする(ma kiさん)、小学校高学年~中学校の保健の授業や、職場の新人研修や安全教育で教える(本の虫さん)、スポーツクラブなどでセミナーや女性誌での特集(えこりんさん)などのアイディアをいただきました。nekosaurusさんが言うように、意識して見渡すと民間・行政主催のセミナーなども多数開催されており、最終的には、自分の身体は自分でまず管理する、という意識を持つかどうかが大切になってくるのかもしれません。 実際に時間を作ってセミナーに足を運んだりすることは、子育て真っ只中で自分に掛ける余裕がない(ゆうたんぽんさん)、というように時間的に難しい方も多いかもしれません。そのような場合は、まずは基礎体温をつけてみる、月経の期間や体調の変化を手帳に記録しておく、などということから始めてみてはいかがでしょうか。 月経に伴う自分の体調を知っておくことだけでも、訳がわからずイライラする、気分が落ち込む、ということから開放されたり、前もって仕事量の調整をしたりすることができるかもしれません。ただ、どんなに忙しくても、大切な仕事があっても、すべて身体があってのことですから、何か異常を感じる場合は早めに受診することを心掛けてください。特に更年期世代であると、様々な不調を「更年期かしら」と考え、放置してしまう傾向がありますが、背後に別の原因(疾患)がある可能性もあるので注意が必要です。 おれんじ78さんやあさーかすさんからは、女性も男性もそれぞれのホルモンについて学びあえる機会の必要性についてご意見をいただきました。お互いに異性のホルモン変動について理解をしておくことで、パートナーの健康にも留意できる(あさーかすさん)とのご意見もありましたが、実際に企業での女性の健康セミナーを開催すると、参加した男性社員からは、セミナーを受講して女性の健康に対する理解が深まった、パートナーに受診を勧めます、参加してよかった、などのご意見をいただくことが多いです。一方で、そうしたセミナーに男性も参加可とすることに対して、女性側からは賛否両論があります。 最近では、企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できる、との経営的視点から健康管理を考える「健康経営」の推進に努めています。私達一人一人も、自身のパフォーマンスを最大限に発揮するために、健康について積極的に学び、自己の健康管理を行っていくことは個人におけるリスクマネジメントとしても非常に重要であると思います。 特に女性においては、月経不順や月経前症候群による不調は、自己評価・客観的評価において、モチベーション・集中力・生産性を低下させる、また、そうした不調の有訴者において、ヘルスリテラシー(*)が低い、という調査結果(健康日本21フォーラム)もあり、女性ホルモンについて理解しておくことは大切であると考えます。 今回の円卓会議で、「半数以上の方がホルモンについて学んでいない」という結果を受けて、婦人科医として、皆さんの投稿を参考に、より一層情報発信に努めてまいりたいと存じます。一週間ありがとうございました。 (*)ヘルスリテラシー;自分の健康課題を解決するために、健康情報やサービスを調べ活用する能力★鈴木議長の過去の円卓会議より・過去1年。乳がん検診受けましたか?・体調管理に漢方を使ったことがありますか?・過去1年、婦人科検診を受けましたか?
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