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会議番号:3452 開催期間 2017年08月25日- 09月08日
北朝鮮のミサイル発射をメディアが連日伝えています。国際社会化から孤立して核開発の道を進む。迷惑な国が隣にあるのは不安です。 北朝鮮の国営放送が紹介されます。金正恩労働党書記長を「偉大なる指導者」と讃え、アメリカや日本を激しくなじっています。兵器を誇示する軍事パレード。テレビ画面を見ていた叔父が「戦前の日本はこんなふうだったんだよ」とポツリと言いました。終戦を9歳で迎えた叔父は、「天皇陛下バンザイ」で兄たちが戦場に送られた日々を覚えています。 日本と北朝鮮がそっくり、と言われてピンとくる人はどれだけいるでしょうか。 「こんな国と対話など無理だ。武力で威圧するしかない」という声が高まり、ピンポイントで攻撃する「斬首作戦」さえ語られています。しかし、なぜ北朝鮮はこんな国になったのでしょうか。考えてみることも大事ですね。 「国際紛争の解決を武力に頼らない」。日本は戦後、そう誓って再出発しました。あれはきれいごとだったのでしょうか。戦争で310万人(注)が犠牲になり、骨身に沁みた思いが平和憲法につながったのではなかったか。北朝鮮のような体制に決別して今の日本があります。北の現状は他人事ではなかった。 近隣に脅威を与え、経済制裁を受け、孤立し、他国を敵視する。そんな姿もそっくりです。北朝鮮にどう向き合うか。それは私たちの過去を顧みることでもあります。 戦後の日本は焦土から立ち上がりました。犠牲と反省と希望から今の繁栄が築かれた。人は愚かであり、素晴らしくもある。北朝鮮にも、あなたの父母や祖父祖母のような人がたくさんいるはずです。 アメリカが原爆投下や都市の無差別攻撃が出来たのは、日本に暮らす人々が目に入らなかったからではないでしょうか。圧政に声を上げられない多くの人たちはどんな思いで暮らしているのか。人々の日々を想像してみることも、戦争を考えることと無縁でないと思います。父母がどのように生き抜き私たちが生まれたか。ファミリーヒストリーを振り返るのも戦争を考えるきっかけになるでしょう。 一週間、真剣な議論、ありがとうございました。語り継ぐこと、自分の頭で考えること、周囲と話し合うことの大切さ、皆さんの投稿を読んで改めて思いました。お互い大事なのは想像力ですね。それと時間。家族の歴史をふと考える時間を暮らしの中で見つけたいものです。 (注)2001年の政府推計★山田議長の過去の円卓会議より・加計学園の獣医学部。「総理のご意向」が働いたと思いますか?・おカネが動く五輪、仕方ないですか?・本土の人は、沖縄に冷淡だと思いますか
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