働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3465 開催期間 2017年10月20日- 10月27日
子どもが言うことを聞かないとき、思い通りに動いてくれないとき、思わず怒鳴りつけたり、叩きたくなったりしませんか? かくゆう私は3児のママですが、長男が小さいときに1度だけ手を挙げたことがありました。今となってはなぜ叩いたのか理由はわかりません。ただ叩いてしまったという過去だけが残っています。 お子さんがいない方でも、言うことを聞かない時には子どもを叩いてしつけるべきと思っている方も多いのではないでしょうか。 育児情報誌mikuでアンケート(2016年)を取ったところ、子どもを「叩いたことはない」という回答は約4割。逆に約6割が子どもを叩いたことがあると答えています。育児情報誌mikuのアンケートフォームにアクセスしてくださった方々の回答なので、育児に前向きで一生懸命な方が多いと思われますが、それでも(だからこそ?)このような結果です。たぶん実態はもっと多くの方が子どもを叩いたことがあると回答するのではないかと思っています。 2016年度に児童相談所が受けた児童虐待対応件数は12万件を超えました。前年度よりも約2万件の増加です。虐待で命を落とした子どもの数は昨年度52名、心中を加えると年間84名の子どもが命を落としています。週に1~2名の子どもの命が奪われています。加害者の半数は母親、2割が父親。動機のほとんどが「泣き止まないことにいら立った」「しつけのつもり」です。 子どもが言うことを聞かないときに叩くという選択肢があると、叩いても言うことを聞かない、子どもが何度もやってはいけないことを繰り返すというときに、叩くことがエスカレートしてしまうことがあります。そして子どもに大きなけがを負わせたり、命までも奪ってしまうことにまでつながっています。 先に紹介した育児情報誌mikuのアンケートでは「しつけのために叩くことが必要」と5割が答えています。過去のイー・ウーマン円卓会議でも、「しつけのために叩くことは、必要ですか?」をテーマに取り上げたことがありますが、その時は43%が「YES」との投票結果でした。 日本はまだ、子どもを子どもへの体罰・暴力を容認している国なのです。 世界では子どもへの体罰・暴力を禁止している国が53カ国になりました。私が副代表をしているNPO法人子どもすこやかサポートネットのサイトで、子どもへの体罰・暴力を法律で禁止している国を紹介しています。(サイトでは現状52カ国の表示ですが、つい先日53カ国になりました) 叩かないで子育てしていかれるように、そんなパパママが増えて日本が叩かないで子育てしていかれる国になったらという想いを込めて、『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版10月18日発行)という本を書きました。 日本は子どもを叩かないで育てられる国になれるでしょうか? ぜひご自身の子育ての場面を考えたり紹介いただきながら、自分事として叩くことをしないで子育てできるかを考えて投稿ください。お子さんがいらっしゃらない方も、子どもを叩かないで子育てしていくにはどうしたらいいのか、どう考えたらいいのかなど、ぜひアイディアなどお寄せください。 ★高祖議長の過去の円卓会議より・しつけのつもりが行き過ぎる。理解できますか?・学校での体罰、経験ありますか?・児童虐待、過去最多12万件。5割が「心理的虐待」。防げますか?
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