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会議番号:3465 開催期間 2017年10月20日- 10月27日
11月は「児童虐待防止推進月間」です。オレンジリボンは子ども虐待防止の象徴。「子どもを虐待していませんか?」ではなく、「子どもを虐待から守りたい」「子どもを健やかに育みたい」というメッセージです。 たくさんの投票と投稿をありがとうございます。 「子どもを叩かないで育てることへの肯定」が力になるという発言を複数いただきました。 kyoko004さんは職場でのエピソードを寄せてくださいました。「子どもは叩いてしつけなきゃだめだよ!」と言われたことがあるけれど、先輩ママに「うちも叩いていませんよ」と言ってもらったとのこと。子育てしていて、自分のやっていることを否定されると迷ったり心が揺れることがあります。でも、賛同・応援くださる方が一人でもいたら、安心しますね。 「子どもの頃は、自身の親はもちろん、友人の親、学校の先生も「お尻ペンペン」は当たり前。暴力とは認識されていなかった」(ひるねさん)という投稿もいただきました。親世代は叩くことが当たり前、むしろ叩いて育てるべきと考えている方も少なくありません。祖父母世代や、周囲の大人にも「叩かない子育て」を理解していただくことが必要と思います。 また、子育て支援者や、保健師さん、保育士さん、小児科医など、まだまだ「イライラしたらお尻を1回くらいなら叩いても」と伝えている方も少なからずいるようです。支援者への講座も行っていますが、パパママのみならず周囲の大人や子育て支援者も、「叩かない子育て」の意識を持っていただきたいと思っています。そのために「叩かない子育て講座」や著書「イラストでよくわかる 感情的にならない子育て」などでお伝えしたり、NPO法人子どもすこやかサポートネットで活動していますが、まだまだ微力です。世界53カ国がすでに子どもへの体罰・暴力を禁止していることを考えても、日本全体の意識を変える後押しのために、法律(解釈)の改正も必要と考えます。 「育児に疲れ果てていても「自分大好き。子ども大好き。」と心の中で念じる」(violet-mさん)、「電車に乗った時にやっていることは、子どもに微笑みかけること」(シンゴパパさん)など、子育て中の心がけや周囲の大人としてできることのご提案もいただきました。 「叩いたことを責めるのでなく、本性から起きていると考え、その後、実際にどのようにフォローしていくか、その姿を大切にすべき」(blueberry53さん)という言葉の通り、子どもの困った行動にも理由がありますし、叩いてしまう親自身にも理由があります。 どうしたらいいのかを寄り添って一緒に考えてくれるパートナーや、ママ友パパ友、子育て支援者などが近くにいるといいですし、ぜひ信頼できる人を見つけて相談して欲しいと思います。もし子どもを叩いていたら、まずは叩かないと決めること。そして、少しずつ叩かない日を増やしていきましょう。子どもの成長にも親子関係にもきっとプラスになっていくはずです。 そのためには、ママやパパ自身がストレスをためすぎない、疲れすぎないことも大切。パートナーがいる方は、ぜひ少し時間を取って、子育てや仕事、家事のやりくりなど、ゆっくり相談してみてください。シングルの方は、いろいろなサポートの手を利用しましょう。子どもも戦力、子どもとも相談してお手伝いしてもらうといいですね。 「予防接種の時など親向けに怒りをコントロールするための講習ができれば」(DiamondBarさん)という提案をいただきました。浦安市と葛飾区のプレパパママ講座で「叩かない子育て」のエッセンスをお伝えさせていただいています。子育ては誰もが初体験ですから、子どもへの向き合い方を学ぶ機会を親になる全員が持てたらと思っています。 このコメントを読んでくださっているみなさま、ぜひ、子どもに手を上げない、「叩かないで育てよう」を広げていきましょう。気持ちと理由を考えて子どもに向き合う、子どもに意見を聞く。子どもは大人が思うよりも考える力を持っています。親が上に立つのではなく、横に立って子どもと共に考え応援していくことで、子どもはぐんぐん育っていきます。親自身も、自分と違う子どもの考えや行動をぜひ楽しんでいきましょう。★高祖議長の近著をご紹介します『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版10月18日発行)★高祖議長の過去の円卓会議より・しつけのつもりが行き過ぎる。理解できますか?・学校での体罰、経験ありますか?・児童虐待、過去最多12万件。5割が「心理的虐待」。防げますか?
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