働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3480 開催期間 2018年02月09日- 02月16日
投稿から、いろいろな興味をお持ちであることが分かります。costasさんのように、世界の物事を見るとき、個々の背景だけでなく、それぞれの関連性を考えるのが大事だと思います。シリア情勢と北東アジアを結びつけて見るというのは私もハッといたしました。
私はNewsweekの日本版編集部にいたという経験から、英語メディアは比較的よくフォローしておりましたが、どうしてもロシアとか中国については英語以外の言語で直接的にフォローすることができずにおりました。しかし最近はどこの国でもそれなりに(質の良し悪しはありますが)英語のメディアがありますから、その国の事情を知ろうと思えば可能です。
ただ問題はこの質の良し悪しということにあります。世界でも信頼されているメディアというとそう多くはありません。私の知る限りでは、評価が高いのは英国メディアということがいえます。BBCやFinancial Times、Economist、Guardian、The Timesなどの名前を挙げることができます。世界に君臨した大英帝国がそれだけ世界のすみずみにまでコミットしていた証ということでしょうか。
そうした面で考えると米国系のメディアは、割に内向きという評価ができるかもしれません。New York TimesにせよWashington Postにせよ、国内記事の割合が高いという感じがします。現在、世界で最もパワーのある国ですから、国内記事といえども、われわれへの影響が多かれ少なかれありますから、フォローする価値はもちろんあるでしょう。
いずれにせよ、日本も世界から孤立して生きていけるはずがないので、世界の情勢を見たり、物事を複眼思考で見るには、海外メディアをウォッチしていくことが大事だと考えます。メディアだけでなく、できれば海外の政府や研究機関などのサイトも時々覗いてみると、思わぬ発見があるかもしれません。
日本は海に囲まれている分だけ、これだけネットが発達している時代でも、海外との関係はワンクッション置いた感じになります。そこを補って、できるだけ自分の立ち位置を相対化することが、今後の日本には必要だと思います。
1週間、どうもありがとうございました。
★藤田議長の過去の円卓会議より・海外メディアのニュース、ウォッチしていますか?(2016年2月)・中国の南シナ海進出、脅威ですか?・経済記事、読んでますか?
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